認定SI業者のゴールドが提供開始へ
Ruby、新認定制度やJIS化で普及に追い風
2011/03/07
Rubyアソシエーションは3月7日、Rubyでシステム開発を行う企業を認定する「認定システムインテグレータプログラム」において、上位プログラムとなるゴールド(正式名称:Ruby Association System Integrator Gold)の提供を4月1日から開始すると発表した(PDFの発表資料)。従来の「Ruby Association System Integrator」はシルバーと改名する。ゴールドの登録申請受け付けは今日から。年間登録料は5万円。
従来から提供してきたRubyアソシエーション認定システムインテグレータのシルバーは、Ruby技術者認定試験シルバー、またはゴールドの資格保持者が正社員に5名以上在籍することなど、条件を満たしているかを審査して認定するもの。新制度のゴールドでは、Ruby技術者認定試験のゴールド資格保有者が5名以上いることが条件となる。今回の発表で、技術者、企業のそれぞれでシルバーとゴールドの認定がでそろった形となる。認定された企業は、Rubyの高い技術を持った企業として、Rubyアソシエーションの一覧ページで紹介される。現在シルバーの認定SI事業者は約30社。
認定プログラムは、Rubyによるシステム開発で発注側が開発会社を選択する場合の目安となる。今回、より高度なRubyの知識が問われるRuby技術者認定試験ゴールドに対応する認定プログラムが設立されたことで、Rubyを採用する案件の幅が広がりそうだ。
また、3月中にもRuby処理系の言語仕様は、JIS標準規格となる見込み。JIS化と同時に、Fast-track手続きを経て国際標準化機構(ISO)でも、国際標準規格として勧告される見通しだ。これまでオープンソースのソフトウェアとして関心を持つ技術者らを中心に採用が進んできたRubyだが、官公庁などの入札要件としてオープンな国際標準規格であることという条件が盛り込まれているようなケースで、Ruby採用への追い風となりそうだ。
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