オンデマンド仮想システムサービスとの連携も可能

OSSクラウドの構築と運用を支援するサービス、富士通

2011/04/22

 富士通は4月22日、オープンソース・ソフトウェア(OSS)によるクラウド環境の構築、運用支援サービスを、同日に販売開始したと発表した。サービス開始は5月下旬。社内にOSSクラウド環境を構築したい企業や自治体、教育機関、およびクラウドサービスを提供したい事業者が対象。

 これは富士通のサーバおよびストレージを利用することが前提のサービス。CentOS、KVM、Eucalyptusで構築する基盤に、CentOSの仮想マシンを動かし、その上に各種オープンソース・ソフトウェアによるアプリケーションを運用できる環境をつくる支援を行う。このサービスでは、最短2週間でOSSクラウドを構築できるという。

 同サービスの大きな特徴は、富士通が運営しているIaaS「オンデマンド仮想システムサービス」で用いられているものと同一のテンプレートを利用できること。テンプレートとは、特定用途に基づいて事前にアプリケーションやネットワークのインストールや構成なされた仮想マシン群のひな型のこと。

fujitsu01.jpg テンプレートが大きな特徴

 「PHP+PostgreSQLあるいはMySQL」「Ruby+PostgreSQLあるいはMySQL」などによるWebアプリケーションプラットフォームからメールサーバ、統合ID管理、ワークフローなど、18種のテンプレートが用意されている。カスタムのテンプレートを作成することも可能。さらにこの共通テンプレートを活用し、富士通のオンデマンド仮想システムサービスと連携できるという。同クラウドサービスをバックアップや追加資源として活用できるとする。

 富士通が提供するサービスは、「OSSクラウド基盤構築サービス」「OSSクラウドテンプレート構築サービス」「OSSクラウドシステム構築サービス」「OSSクラウド基盤運用支援サービス」「OSSクラウドテンプレート運用支援サービス」「OSSクラウドシステム運用支援サービス」の6種。価格はすべて個別見積もり。

関連リンク

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:

Server & Storage フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

「前のめりに失敗しろ」――広告事業に参入した老舗航空会社の“驚嘆すべき”考え方とは?
2024年10月に米ニューヨークで開催された「Advertising Week New York」にUnited Airline...

Meta広告のメディア品質向上へIASが「コンテンツ・ブロックリスト」提供 これまでと何が変わる?
IASはMetaのプラットフォームにおける広告主向け最適化ソリューションを開発。これにより...

インフルエンサー×タテ型動画広告の効果を最大化 電通デジタルが「ヒト×タテMarketing framework」を提供
電通デジタルは、インフルエンサーを起用したタテ型動画広告施策において、企画から実行...