時間課金に加えライセンス持ち込み形式にも対応

Amazon RDSがOracle DBをサポート

2011/05/25

 アマゾン ウェブ サービス(AWS)は米国時間の5月24日、クラウド上でリレーショナルデータベースを利用できる「Amazon Relational Database Service」(Amazon RDS)が、Oracle Databaseに対応したことを発表した。

 Amazon RDSは、Amazon Web Serviceのクラウド上でRDBを利用できるサービス。クラウドインフラが備えるバックアップ、パッチの適用といった機能を利用でき、任意のタイミングでスケールアップ/スケールダウンが可能なことが特徴だ。ただしこれまで、サポートするRDBはオープンソースの「MySQL」のみに限られていた。今回の発表により、Oracle Database 11g Release 2のインスタンスも稼働可能となる。

 ライセンス体系は、「License Included」と「Bring-Your-Own-License(BYOL)」の2種類ある。License Includedは、まだOracle Databaseのライセンスを所有していないユーザー向けで、料金は1時間当たり16セントから。一方のBYOLは、すでにOracle Databaseのライセンスを購入し、オンプレミスで導入しているユーザー向けだ。いわば、手元のOracle DBをAWSに持ち込むイメージで、料金は1時間あたり11セントから。

 同社ブログの説明によると、データベースのインスタンスはすべて、パラメータ調整済み状態で提供される。ただし「RDS DB Parameter Groups」を利用すれば、詳細なコントロールが可能だ。また、リージョンごとにデータベースエンジンやバージョン、インスタンスクラスのパラメータを一覧表示できる新たなコンソール画面も追加したという。

 AWSでは今後数カ月のうちに、耐障害性を向上させる機能をはじめ、いくつかの新機能を追加していく計画。

(@IT 高橋睦美)

情報をお寄せください:

Master of IP Network フォーラム 新着記事

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...