GMOクラウドとIDCフロンティアが選ばれる

リクルート、CloudStack対応のIaaSパートナーを決定

2011/07/15

 リクルートは7月14日、同社サービスのIaaSへの移行を進めるため、「リクルートIaaSパートナー」として、GMOクラウドとIDCフロンティアの2社を選定したと発表した。

 リクルードはこれまで、サービスの大部分を自社で管理する物理サーバで提供してきたが、IaaSの選択肢が増えていることから、その活用を拡大していくという。その際には、既存の自社管理サーバ環境とIaaS環境の間の機能連携、業務連携が重要な成功要因になるとの考えから、特定IaaS業者とパートナーとして協働していくことを決め、選定を実施したという。

 リクルートによると、リクルートIaaSパートナー制度の目的は以下のとおり。

  • ネットサービスに関するインフラコストの削減  
  • インフラ環境(システムリソース)の柔軟な利用
  • クラウドAPIの提供と、クラウド環境のセルフサービス利用
  • クラウド環境での個人情報・機密情報のセキュリティ確保
  • クラウド環境だけでなく、オンプレミス環境の監視・運用体制との業務連携
  • クラウドAPIや環境相互の運用業務フロー策定における協業

 これらの目的を達成するための要件に基づき、23社から提案を受け、GMOクラウドとIDCフロンティアを選んだ。なお、GMOクラウドとは契約も締結済みという。

 リクルートは、1年ごとにリクルートIaaSパートナーを選定していく予定。毎年最適なパートナーを選択できるようにするためには、データやアプリケーションの移行の円滑化が欠かせない。同社は、自社管理サーバ環境とクラウド環境の機能連携や環境移行を自動化するため、CloudStack APIに準拠した「ハイブリッド環境コントローラ(クラウドコントローラ)」を開発するという。すなわち、上記のパートナー制度の目的における「クラウドAPI」という表現は、CloudStack APIを意味しているようだ。

(@IT 三木泉)

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