Tesla M2075、Tesla M2090を搭載可能

JCSがGPGPUサーバの新製品を発売、最高性能は5TFLOPS以上

2011/10/19

 日本コンピューティングシステム(JCS)は2011年10月18日、GPGPU(General Purpose computing on Graphics Processing Units)搭載サーバの新製品の販売を開始した。GPGPU搭載スペースを広げ、より高性能なGPGPUを利用可能にし、単精度浮動小数点演算で5TFLOPS以上の性能を発揮するようになったことが特長。大学・研究室における科学技術計算や、製造業におけるシミュレーションといった用途を狙って売り込む。

1U.jpg 1Uラックサイズの「Vintage VCST-GP2090/2075」
2U.jpg 2Uラックサイズの「Vintage VCXQ-GP2090/2075」

 今回販売を開始したのは1Uラックサイズの「Vintage VCST-GP2090/2075」と、2Uラックサイズの「Vintage VCXQ-GP2090/2075」。どちらも、従来製品ではGPGPUを1つ持つボードを2枚しか搭載できなかったが、今回の新製品では1Uサイズに3枚、2Uサイズに4枚搭載できるようになり、演算性能が向上した。

 搭載するGPGPUはNVIDIAの「Tesla M2075」と「Tesla M2090」から選べる。M2075は、従来JCSが使用していた「Tesla M2070」の消費電力を下げたもの。処理性能は単精度浮動小数点演算で1.03TFLOPS。

jcs_pic3.jpg Tesla M2090搭載ボード

 M2090はより性能を高めたチップで、処理性能は単精度浮動小数点演算1.33TFLOPS。2UのサーバにM2090搭載ボードを4枚装備すると、単精度浮動小数点演算で合計5TFLOPS以上の性能を得られる。

 プロセッサはどちらもXeon 5600シリーズを2基搭載する。価格は、2UでTesla M2090を4つ搭載した「Vintage VCXQ-GP2090」が161万3000円から。1UでTesla M2090を3つ搭載した「Vintage VCST-GP2090」が126万1000円から。

(@IT 笹田仁)

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