従来比最大3倍のスループットを実現
富士通、ハイエンドストレージでも新シリーズを投入
2011/11/01
富士通は11月1日、同社ハイエンド・ストレージの新シリーズ「ETERNUS DX8000 S2 series」を世界各国で販売開始したと発表した。同社は今年5月にエントリ・ストレージおよびミッドレンジ・ストレージで新シリーズを発表したが、今回の発表により、すべてのラインナップで新シリーズが出そろったことになる。
新シリーズは高速CPUを搭載し、キャッシュ容量を増大。さらに内部バスの転送速度を向上した。これにより、従来機種のDX8000 seriesに比べ、最大3倍のスループットを発揮するという。ストレージ接続インターフェイスとしては、新たに10Gbpsイーサネットをサポートし、10Gbps iSCSI、10Gbps FCoEが利用できるようになった(ミッドレンジ/エントリの新シリーズでは搭載済み)。ファイバチャネルは最大128ポート、イーサネットは最大64ポートの構成が可能。容量は最大4.6PBを実現できる。
新シリーズでは、新たにデータ自動階層化管理機能を搭載。例えばアクセス頻度に応じて適切な記憶媒体にデータを自動再配置することで、パフォーマンスと効率を両立しやすくなった。また、サーバの重要度に応じて、事前設定に基づきストレージ処理の優先度を変えるQoS機能が加わった。また、高効率な2.5インチSASドライブおよび電源装置を採用したことで、従来比53%減の省電力化を実現したという。
新シリーズは2モデルで構成される。最大144TBの構成が可能な「ETERNUS DX8100 S2」が2119万2000円から、最大4.6PBが実現できる「ETERNUS DX8700 S2」が3287万円から。いずれも出荷開始は2012年1月末を予定。
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