アクロニスが簡単で高速なバックアップソフトを説明
VMware vSphereに特化したバックアップ製品が国内投入へ
2011/11/08
アクロニス・ジャパンは、VMware vSphere専用のイメージバックアップ・ソフトウェア「vmProtect 6」を今後数カ月以内に国内投入する。11月8、9日に東京で開催の「VMware vForum」に、これを参考出展している。VMware vSphere上の仮想マシンのイメージバックアップに特化して、使い勝手を高め、親しみやすくしているのが大きな特徴だ。
11月7日にvmProtect 6について説明した米アクロニス ワールドワイドセールス&マーケティング担当社長のルオーン・ドゥドゥニ(Laurent Dedenis)氏によると、VMwareの仮想マシンを簡単に、即座にバックアップ/リカバリできるのがこの製品の特徴という。
アクロニスは物理/仮想/マルチハイパーバイザ環境を対象としたイメージバックアップ・ソフトウェアの「Acronis Backup and Recovery 11(ABR 11)」を国内発表したばかり。vmProtectは、このABR 11と共通のバックアップエンジンを使っている。しかし、異機種環境には対応せず、VMware環境のみを対象としている点、そしてWebインターフェイスによるバックアップ操作/管理を実現している点がABR 11とは大きく異なる。
vmProtect 6はヴイエムウェアの提供するバックアップ用APIであるVMware vStorage API for Data Protection(VADP)に対応し、バックアップ・エージェントを仮想マシンにインストールすることなくバックアップが可能。ハイパーバイザのVMware ESX/ESXiにはほとんど負荷を掛けない。vMotionによる仮想マシンの移動にも対応できる。また、P2V、V2Vの変換が無制限に行える。
ドゥドゥニ氏によると、vmProtectのインストールは3分で済み、バックアップ、リカバリを加えても10分以下だという。パックアップは、使用済みデータブロックのみを対象とし、対象仮想マシンの差分のみを逐次複製するため、冗長的なデータ転送は発生しない。仮想マシン全体をリストアする作業は、バックアップデータをそのまま起動するだけだ。全体ではなく、ファイルやフォルダ単位でリストアすることもできる。
vmProtectは、企業規模の大小にかかわらず、VMware vSphereによるサーバ仮想化を本格的に推進するユーザーのための、手っ取り早いソリューションとして投入したいという。
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