モバイルデバイス向けのコンテンツ配信などを支援

ライムライト、CDN上のSaaSメニューを拡張

2011/11/17

 コンテンツ配信サービス(CDN)を提供するライムライト・ネットワークス・ジャパンは11月16日、CDN基盤上で提供するSaaSメニューを拡張することを発表した。

 ライムライト・ネットワークスは、世界28拠点に1万5000台以上の配信サーバを配備し、コンテンツ配信のためのネットワーク基盤を構築している。サーバ台数こそ同業他社に劣るものの、完全にプライベートなネットワークで構成し、900以上のキャリアやインターネットサービスプロバイダと直接ピアリングすることで高速なレスポンスを実現。高いサービス品質を提供することが特徴という。

 新たに国内で提供を開始するサービスは3種類ある。

 1つは、Webサイト/Webアプリケーションのレスポンスを高速化する「Limelight Accelerate」だ。キャッシュに加え、複数のWebオブジェクトやJavaScriptを1つにまとめてダウンロードし、Webブラウザ側での描画を高速に行う「フロントエンドアクセラレーション」を活用することで、ユーザーの待ち時間を短縮する。

 一般的なWebアプリケーション向けの「Limelight Accelerate Web Applications」のほか、eコマースサイトに特化した「Limelight Accelerate Commerce」、モバイルデバイスへの配信を高速化する「Limelight Accelerate Mobile」といったメニューが用意されている。同社はこうした仕掛けによって、バックボーンを流れるトラフィックを節約でき、輻輳(ふくそう)の回避とネットワークコストの削減にもつながると説明している。

 2つ目は、iOSやAndroid搭載端末も含めたモバイルデバイスへの最適化を狙った「Limelight REACH」だ。「モバイルデバイスには多種多様な機種があり、これらにどのようにコンテンツやアプリケーションを配信するかが課題になっている。Limelight REACHでは、多様な機種に対し、適切なコンテンツを適切なビットレートで配信する」(ライムライト・ネットワークス・ジャパン 代表取締役社長兼米ライムライト・ネットワークス アジア太平洋地域バイスプレジデント アンドリュー・クラーク氏)。モバイルビデオへの広告挿入/配信を支援する「Limelight REACH Ads」というサービスも提供する。

 3つ目は、成長著しい動画配信市場をターゲットにした「Limelight Video Platform」だ。動画コンテンツの登録からプレイヤー作成、公開、アクセス解析に至るまで、配信に必要な機能をひと通り提供する。モバイル向け配信のオプションも用意されているという。

(@IT 高橋睦美)

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