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エンタープライズやデータセンター市場を視野に

「顧客ニーズに即応する」、日商エレとジュニパーが新会社

2011/12/07

　日商エレクトロニクス（日商エレ）とジュニパーネットワークス（ジュニパー）は12月7日、ジュニパー製品の導入コンサルテーションや設計、構築、保守といった技術サービスを提供する新会社「ジェイネットワークイニシアティブ株式会社」を共同で設立したことを発表した。

　ジェイネットワークイニシアティブの資本金は2億円で、出資比率は日商エレが92％、ジュニパーが8％。代表取締役社長には、日商エレの取締役を務めた牧野孔治氏が就任する。

　日商エレは、ジュニパーの日本支社が設立される前から、同社の通信事業者向けハイエンドルータ製品を国内市場に紹介してきた。その後正式に販売代理店となり、ルータやセキュリティ製品の販売／サポートに当たっている。また、ジュニパーの主要製品をそろえた技術サポートセンター「NETFrontier Center」も構築し、導入前の検証サービスなどを提供してきた。

　新会社は、こうして蓄積してきた「豊富な知識と経験を持ったエンジニアにより、より高品質で信頼性の高いサービスを迅速に提供する」（牧野氏）という。ジュニパーが得意としてきたハイエンドルータの市場よりも、エンタープライズ市場や急速な成長が見込まれるデータセンター／クラウド市場に注力。「QFabric」および「QFXシリーズ」といった新しいネットワークを提案していくという。

　牧野氏は、「これまでの（別々の会社という）形態では、市場のスピードに追い付いていけない。技術者が常駐するなど、これまで以上にタイトに関係を持つことで、お客様のニーズに即応できる体制を整えていく」と述べた。

　ジェイネットワークイニシアティブは2012年1月1日より営業を開始する。2012年度の従業員数は約30名で、初年度2億円の売り上げを目指す。また、日商エレの親会社である双日のネットワークを活用し、アジア地域をはじめとする海外への事業展開も検討する。