低遅延、低消費電力でデータセンター内の通信を高速化
「データセンターに特化」、アリスタがスイッチ新製品を発表
2011/12/14
アリスタネットワークスジャパンは12月14日、データセンター向けスイッチ「Arista 7050シリーズ」の新機種を発表した。
アリスタネットワークスは、データセンターネットワークに特化したスイッチを開発しているベンダだ。半導体メーカーが提供する汎用チップに、Linuxカーネルを活用した専用OS「Arista EOS」を搭載し、低遅延、低消費電力のスイッチ製品を提供している。
特徴は、フラットな大規模レイヤ2ネットワークの構成に適した、MLAG(Multi-chassis Link Aggregation)やECMP(Equal Cost Multi Path)といった技術を実装していることだ。また仮想環境との親和性も高く、VMwareとの連携機能をサポートしている。APIを介してVMware vCenterと通信し、VMotionを用いて仮想マシンが移動した際には、ポートプロファイルやVLANなどの情報を動的にプロビジョニングできる。
新モデルの「Arista 7050T-64/52」「Arista 7050T-64」「Arista 7050S-52」は、「データセンターにおいて、ギガビットから10ギガビットへの移行を加速させる製品」(米アリスタネットワークス アジア太平洋・日本地区担当 マネージングディレクター チャールズ・ウィル氏)という位置付けだ。
アリスタネットワークスジャパンのテクニカルセールスマネージャー、兵頭弘一氏は、「メールが中心的なアプリケーションだったころは、データセンター内でやり取りされるデータは2割に過ぎず、大半はデータセンターの外へと抜けていった。しかし昨今、トラフィックのパターンは大きく変わっており、データの8割がデータセンター内でやり取りされ、その結果のみが外に出ていくようになっている」と述べ、データセンター内での高速通信に対するニーズがますます高まっていると説明した。
Arista 7050T-64/52は、100/1000/10G BASE-Tを48ポート搭載するトップ・オブ・ラック向けのスイッチ。7050T-52はアップリンクポートとしてSFP+を4ポート、7050T-64はQSFP+を4ポート搭載しており、サーバの10GbE対応にともなうネットワークの高速化を支援する。参考価格はそれぞれ230万円から、300万円から。
Arista 7050T-64は40GbEを16ポート搭載しており、ラックを取りまとめるスパインスイッチという位置付けだ。10GBASE-T 1ポート当たり7W以下という低消費電力QSFP+/SFP+ポートにシングルモードファイバを接続すれば、離れた場所にあるデータセンター間を接続するといったことも可能という。参考価格は450万円から。
Arista 7050S-52は、既存のアグリゲーションスイッチ「Arista 7050S-64」から、QFSP+のアップリンクポートを省いてコストを抑えたモデルだ。10GBASE-Tを48ポート、SFP+を4ポート搭載しており、参考価格は300万円からとなっている。
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