VCS Plusで仮想ネットワークのメリットをエンタープライズにも
アライドテレシス、エンタープライズコア向けに新スイッチ
2012/03/06
アライドテレシスは3月5日、エンタープライズのコアネットワークをターゲットとしたシャーシ型スイッチ「SwitchBlade x8100シリーズ」を発表した。既存のシャーシ型スイッチ「SwitchBlade x900シリーズ」の上位機種に当たる。
同社は長年、ネットワークエッジやディストリビューションコア向けのスイッチ「CentreCOMシリーズ」で知られてきたが、近年、エンタープライズコア向けの製品として「SwitchBladeシリーズ」を強化している。業界標準形式のコマンドを採用するほか、複数のスイッチを仮想的に統合する「Virtual Chassis Stack(VCS)」技術やコストパフォーマンスなどを特徴に、他社製品からの乗り換えを狙ってきた。
新製品のSwitchBlade x8100シリーズは、ラインアップの最上位に位置する機種だ。7Uサイズのシャーシに、12スロット(うちラインカードは10スロット)搭載可能な製品で、バックプレーン容量は最大1.92Tbps。CPUならびに電源は二重化設計とし、信頼性の向上を図った。競合製品に比べてポート密度を高めながら、消費電力を抑えていることが特徴だ。
ラインカードは、10/100/1000BASE-Tを24ポート搭載する「AT-SBx81GT24」、PoE対応の10/100/1000BASE-Tを24ポート搭載する「AT-SBx81GP24」、SFPを24ポート搭載する「AT-SBx81GS24」、10ギガビットイーサネットの収容が可能なSFP+を6ポート備えた「AT-SBx81XS6」の4種類。価格は最小構成価格で350万円からとなっており、2012年第3四半期(7〜9月)に出荷予定だ。
アライドテレシスは並行して、VCSの強化も図る。SwitchBlade x8100シリーズの配下にあるすべてのスイッチのポートを、まるでラインカードのように見せて一元管理できる「VCS Puls」(仮称)により、エンタープライズネットワークにも、ネットワーク仮想化による運用管理の簡素化をもたらしたいという。
「本当にネットワークを簡単にしなければいけないのは、実はエンタープライズ。人事異動などがあるたびに、IPアドレスやVLAN、設定などの付け替え作業が発生し、運用管理者の負担になっている」(同社)。これをVCS Plusによって解決したいという。
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