Wi-Fiテスト機器ではIEEE 802.11acに対応
イクシア、ネットワークテスタでOpenFlowをサポート
2012/05/31
イクシアコミュニケーションズは5月31日、IEEE 802.11acやOpenFlowといった新しいプロトコルに対応したテストソリューションを、国内でも提供することを発表した。
イクシアは、さまざまなネットワークプロトコルをエミュレートし、機器がトラフィックの負荷に耐えて十分なパフォーマンスを提供できるか、またプロトコルに沿った正しい振る舞いができているかといった事柄をチェックするテスト製品を提供している。ルータやスイッチを開発するベンダやサービスプロバイダーのラボが主な顧客だが、米イクシアの社長兼最高経営責任者、ヴィクター・オールストン氏は、クラウドなど新しい分野にも手を広げていきたいと述べた。
5月上旬には、ネットワークトラフィックを可視化し、アプリケーションパフォーマンスを把握するための製品を提供している米Anue Systemsを買収した。これにより、ラボ環境ではない「ライブネットワーク」のモニタリングを行えるようにしていく。また、クラウドネットワークにおけるサービスデリバリを検証できるようなソリューションも提供していく方針だ。
今回発表した新製品は2種類ある。1つは、IEEE 802.11ac対応のテスト製品で、無線LAN検証製品「IxVeriWave Wi-Fi」の追加モジュールとして提供される。RFレイヤからアプリケーションスイッチングレイヤまでをカバーする形で、スループットや待ち時間、アプリケーション品質といった性能を評価し、IEEE 802.11ac対応の機器開発を支援する。価格は1122万円から。
802.11acは、無線で1Gbpsを超えるスループットを提供するとして注目されている規格だが、「それだけに、きちんとしたパフォーマンスの計測と設計が重要になる」(米イクシア マーケティング部 ジョセフ・ゼトー氏)。
もう1つは、OpenFlowテスト用の製品だ。ネットワークテスタの「IxNetwork」には、OpenFlow 1.0のエミュレーション機能を追加した。OpenFlowコントローラをエミュレートすることで、フローテーブル書き換え時の挙動やフォワーディングといったOpenFlowの動作を検証できるようになる。また、プロトコルコンフォーマンステストを行う「IxANVL」もOpenFlowをサポートし、相互接続性の検証などが行える。価格は、OpenFlow対応のIxNetworkが1426万6000円から、IxANVLは339万円から。
イクシアはこれらの製品を、6月13日から15日にかけて開催されるInterop Tokyoに出展する。特別企画の「OpenFlow ShowCase」にも参加する。
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