ファンレスモデルも投入、節電オフィスに対応

中堅中小企業に「ジャストスペック」のスイッチ、アバイア

2012/06/01

 日本アバイアは6月1日、中堅中小企業や、大企業の小規模拠点向けのイーサネットスイッチ「Avaya Ethernet Routing Switch 3500シリーズ」(Avaya ERS 3500)、6機種を発表した。同社としては初のファンレスモデルも含まれている。

 Avaya ERS 3500シリーズは、中小企業のオフィスなどでの利用を想定した機種だ。「オフィスに導入する場合、騒音や機器を設置するスペースなどが課題になる。場所によっては、スイッチのファンから出る風で書類が飛ばされるという問題もある」(同社ネットワーク営業部 ネットワーキングソリューションマネージャー 山中幸代氏)。

 Avaya ERS 3500は、きょう体をコンパクト化し、通常のオフィスでも利用可能なホームファクタを採用することで、こうした課題に対応。中でも、新しい電源ユニットを採用したファンレスモデルは、静音性が求められる環境でも利用可能という。動作温度も50度まで対応することで、節電中のオフィスでも対応できるようにした。

 同時に、QoSや802.1xをはじめとするセキュリティ機能、同社のIP電話機を接続した際のネットワーク設定を自動化するADAC(Auto Detect Auto Config)機能を搭載し、シンプルなスイッチングハブとの差別化を図った。さらに、サポート終了時まで、障害発生時のハードウェア無償交換を行う「ライフタイムワランティ」も提供し、「中小企業に、オーバースペックではなく“ジャストスペック”を提供する」(山中氏)という。

 Avaya ERS 3500には、ギガビットイーサネットを8ポート搭載した「ERS 3510GT」(ファンレス)、「ERS 3510GT-PWR+」(PoE+対応、60Wモードでファンレス)、ファストイーサネットを24ポート搭載した「ERS 3526T」(ファンレス)、「ERS 3526T-PWR+」(PoE+対応)、ギガビットイーサネットを24ポート搭載する「ERS 3524GT」、「ERS 3524GT-PWR」(PoE+対応)がある。ERS 3510以外のモデルは、ソフトウェアのアップグレードによりスタッキングにも対応する予定だ。

 価格は、ERS 3526Tが7万円前後、ERS 3510GTが8万円前後となる見込み。

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(@IT 高橋睦美)

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