ping応答監視と組み合わせて機器の強制的な再起動も可能に

ラリタン、コンセント単位で電源制御が可能なラック用タップ

2012/06/12

 ラリタン・ジャパンは6月12日、ラック用電源タップ「PX2」シリーズの最上位機種「PX2-5000」を発表した。5月に発表した「PX2-1000」の上位モデルで、コンセント単位での電力計測や電源のオン/オフなどができるようになっている。

 PX2シリーズは、「データセンターインフラ管理(DCIM)」の実現を目指したラック用電源タップ(PDU:Power Distribution Unit)だ。電流/電圧/消費電力といった電源管理にとどまらず、センサを組み合わせることで、ラック周辺の環境情報やアセット管理なども可能となっている。

 PX2-5000では、PX2-1000では省かれていたコンセント単位での電力計測やリモートからのオン/オフが可能になった。同社の電力管理・監視ソフトウェア「Power IQ」と連動することで、ラックのうちどの機器が特に電力を消費しているかといった情報を得ることができる。

 また、pingによるリモートからの死活監視機能も搭載する。特定のサーバからの応答がなくなった場合、そのサーバがつながっているコンセントの電源のみをオフ/オンすることで、強制的に再起動させることも可能だ。この際、IPアドレスを持っていないメディアコンバータなどの機器についても、同様にリモートから再起動できることも特徴だ。

 ほかに、動作保証温度を従来の45度から60度に上げ、高熱を発する機器の多い環境や節電のため空調が不十分な環境にも対応できるようにした。

 PX2-5000には、形状およびコンセントの数によって6モデルがラインアップされている。価格はオープンプライスで、市場想定価格は15万円から。

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(@IT 高橋睦美)

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