サーバやストレージとの一括提供を推進

デルがブレードサーバに搭載できるスイッチ発表

2012/07/26

 デルは7月26日、同社のネットワーク戦略を説明。あわせてサーバブレードシャーシに搭載可能な40Gbps対応データセンタースイッチの新製品を発表した。

dell01.jpg Dell Force10 MXL 10/40GbE

 デルは2011年にForce10 Networksを買収した。従来より販売しているDell PowerConnectはキャンパスLANスイッチとして、Force10はデータセンタースイッチとして展開していく、デルは、ファイバチャネルスイッチについてはブロケードの製品をOEMしているが、ブロケードのIPネットワークスイッチを積極的に販売していくことはない。

 デルが狙っているのは、もちろん同社のサーバやストレージと一括した提供・サポートだ。米デルのグローバル・ネットワーキング・セールス担当バイスプレジデントであるアームガン・アーマッド氏は、今回の新製品のように、ブレードサーバに組み込めるスイッチなどを通じて、顧客が容易にITインフラを構築、運用できるようにしていくことを目指しているという。

 新製品の「Dell Force10 MXL 10/40GbE」は10Gbpsイーサネットポートを最多で32ポート、40Gbpsイーサネット(QSFP+)を2ポート備える。2つのFlexIOプラグインモジュールを用い、40Gbps/10Gbpsのイーサネットポートを増やすこともできる。ブレードスイッチで40Gbpsに本格対応しているというのがこの製品のウリだ。これにより、トップオブラックスイッチへの接続の本数を減らすことができると同時に、サーバ間通信は外部スイッチを迂回せずにサーバ内で処理されるためにパフォーマンスを改善できるとしている。同スイッチではData Center Bridging(DCE)にも対応。FCoE(Fibre Channel over Ethernet)を活用できるとしている。

 デルのネットワーク製品は、Force10 Z9000でTRILLに将来対応するとしており、Force10シリーズではOpenFlowの実験的な実装も行われているという。ただし、ベンダ独自の仕組みが組み込まれがちな新技術への対応には慎重だという。デルのネットワーキング シニアマネージャである草薙伸氏は、最新の技術を見据えながらも、標準に基づく高速な製品を、安価に提供していくのがデルの基本的な方針だと話している。

(@IT 三木泉)

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