業務継続や災害対策をより簡単に実現
CAがレプリケーション製品の新版、クラウドへのデータ複製を容易に
2012/08/09
CA Technologiesは8月9日、データレプリケーションソフトウェアの最新版「CA ARCserve Replication r16 SP2」を発表した。レプリケーションに加え、切り替え機能を提供して災害時の事業継続を支援する「CA ARCserve High Availability」の最新版も同時にリリースする。
CA ARCserve Replicationは、本番サーバで更新されるデータを、ほかのサーバにほぼリアルタイムに複製するレプリケーション機能を提供する。ハードウェアに障害などが発生しても、リストア作業を行うことなくすぐに複製先のデータを利用できるため、業務継続や災害対策に有効だ。また、データの差分のみを転送するため、低帯域な回線にも負荷を与えることなく利用できる。新バージョンでは、クラウドや遠隔地へのレプリケーションをスムーズに、より手軽に行えるような機能を追加した。
まず、ネットワークアドレス変換(NAT)に対応した。別途VPNなどを用意しなくとも、NAT環境下にあるサーバとインターネット上のサーバ(クラウド上のサーバ)との間で相互にレプリケーションを行うことができるようになる。
また、アクセス権の設定を簡素化するため、Active Directoryドメインに参加していないワークグループのサーバ間でも、ファイルやフォルダへのACLを複製できるようにした。これにより、複製先であらためてアクセス権を設定する必要がなくなり、災害対策や冗長化をより容易に行えるようになる。
さらに、データレプリケーション時の帯域制御機能も強化し、時間帯だけでなく曜日指定も可能とした。これにより、「平日の業務時間中は転送量を抑え、ユーザーがいない週末は帯域制御を行わない」といったきめ細かな設定を行い、さらに効率的にネットワークを利用できるようにした。
価格は、CA ARCserve Replication r16 SP2が9万8000円から、CA ARCserve High Availability r16 SP2は年間メンテナンス込みで22万8000円から。8月22日から出荷を開始する。
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