同一生成元ポリシーを安全に回避

AWSがAmazon S3でCORSをサポート

2012/09/03

 米Amazon Web Services(AWS)は8月31日(米国時間)、ユーザーから要望の多かった「Cross Origin Resource Sharing」(CORS)のサポートを発表した。

 Webブラウザは通常、「同一生成元ポリシー(Same Origin Policy)」を実装しており、あるドメインのサーバから読み込まれたスクリプトなどのアクティブコンテンツは原則として、別のドメインのWebサイトのコンテンツを参照できない仕組みになっている。CORSはWebアプリケーションがWebブラウザに対し、この相互作用を許可するよう指定できる仕組み。

 AWSのブログによると、CORSのサポートにより、JavaScriptやHTML5を使ってAmazon S3内のリソースに直接アクセスできるWebアプリケーションを、プロキシサーバを介さずに構築できるようになる。

 こうしたアプリケーションでは、例えばHTML5でドラッグ&ドロップによるAmazon S3へのアップロードが可能になり、アップロードの進行状況を表示したり、アプリケーションから直接コンテンツをアップデートすることも可能。

 別のドメインでホスティングされている外部のWebページやスタイルシート、HTML5アプリケーションは、S3バケットに保存されているWebフォントや画像などのアセットを参照できるようになり、こうしたアセットを複数のWebサイト間で共有することも可能になる。

 S3バケットのクロスドメインアクセスを設定するには、AWS Management ConsoleまたはS3 APIを利用してバケットにCORSルールを追加し、各ルールごとに自分のバケットへのアクセスを許すドメインを指定する。

(@IT 鈴木聖子)

情報をお寄せください: tokuho@ml.itmedia.co.jp

HTML5 + UX フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

注目のテーマ

「ITmedia マーケティング」新着記事

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

  • Facebook
  • Twitter

Facebook