ミッドティアサービスの負荷分散を実現

米Netflix、AWS向けの負荷分散ツール「Eureka」を公開

2012/09/10

 オンラインでの動画サービスを提供している米Netflixは9月4日、Amazon Web Services(AWS)クラウド向けの負荷分散ツール「Eureka」をオープンソースとして公開した。

 Eurekaは、AWSで構築しているミッドティアサーバの負荷分散およびフェイルオーバーを目的とした、RESTベースのツールだ。サービスの制御を行う「Eureka Server」と、アプリケーションサーバにインストールされ、Eureka Serverと連携しながら負荷分散を行うJavaベースのクライアント「Eureka Client」で構成される。同クライアントもラウンドロビンによる基本的な負荷分散を行うロードバランサ機能を備えている。

 AWSはすでに、エンドユーザーからのトラフィックに近いエッジサービスの負荷分散を行う「AWS Elastic Load Balancer(ELB)」を提供しているが、これはプロキシ型のロードバランサであり、ミッドティアの負荷分散機能は提供していない。Netflixはそのギャップを埋めるものとして、インスタンス/ホスト/サーバレベルで負荷分散を行うEurekaを開発した。

 Eurekaはこれまでも、NetflixがAWSクラウド内に構築したインフラで、重要なコンポーネントとして活用されてきたという。例えば、同じく同社がオープンソースで提供しているクラウド向けの管理ツール「Asgard」を支援するほか、分散型データベース「Cassandra」のメンテナンスや、Memcachedベースの「Evcache」でのノード検出といった用途だ。

 Netflixでは、AWSでミッドティアサービスを運営しているユーザーがAWS ELBへの登録を望まない場合や、外部のトラフィックにさらされることを望まない場合にEurekaを活用できると説明している。同社は今後、AsgardとEurekaの統合なども予定している。

(@IT 鈴木聖子)

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