HTML5 Conference 2012レポート

グリーで活躍するテクニカルアーティストとは?

2012/09/10

gree01.jpg グリーの久道羊宇太氏

 2012年9月8日、慶應義塾大学で開催された「HTML5 Conference 2012」で、グリーのテクニカルアーティストである久道羊宇太氏が「世界に向けたスマートフォンゲームを支える、グリーのテクニカルアーティストについて」と題したセッションをした。久道氏は、「これまでさまざまなゲームタイトルを開発してきたグリーにとって、テクニカルアーティストは、なくてはならない存在だ」と話し、その役割を説明した。

 テクニカルアーティストには、デザイナとエンジニア、外部の協力会社との間を取り持ち、ゲーム開発を支える役割があるという。主な役割は、以下。

  • デザイナ、エンジニア、関係各所との連携
  • 画像やデータなどの素材を、各種ゲームに併せて変換し、最適化
  • 開発効率向上させるために、それを自動化するコンバーターの作成
  • それらを活かしたクライアントサイドの開発

 これらの役割を果たすために、以下のように求められるスキルも多岐にわたる。

  • Flashのオーサリング技術
  • ActionScript 1.1
  • Photoshop
  • Unity3D
  • HTML5
  • スマートフォンゲーム・アプリ開発の技術

 これらの基礎知識をはじめ、SWFのバイナリ解析技術や、Gitによるバージョン管理、Jenkinsによる自動ビルドなどの知識、そして技術面以外でも、成功するまで諦めない粘り強さや、経歴や国籍などが異なる多種多様なデザイナやエンジニアとコミュニケーションを取る能力が求められる。何より、「ユーザーに喜んでもらえるプロダクト開発」を目指し、技術開発を行うことが重要という。

 セッションの中で久道羊宇太氏は、テクニカルアーティストの技術開発によって生まれたプロダクトとして、グリー製のFlashコンバーター「LWF(Lite Weight Flash)(仮)」を紹介した。LWFは、FlashコンテンツからHTML5やUnityのコードを生成するコンバーター。LWFを使うことでフィーチャーフォン向けに作られていたコンテンツを、スマートフォン向けに再利用できる。また、iPhoneやAndroidなどのマルチデバイスにも対応できるため、非常に効率がいいという。

gree02.jpg 1枚の画像素材からゲームのUIを生成するシステム(UIsmash)などでもLWFは利用されているという

(出口達也)

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