「冗長性と柔軟性をさらに高める」とセリプスキー氏
AWS、東京リージョンにアベイラビリティゾーンを追加
2012/09/14
Amazon Web Service(AWS)は9月13日、東京リージョンに新たなアベイラビリティゾーンを開設したことを発表した。2011年3月の東京リージョン運用開始から2年以内に、3つのアベイラビリティゾーンが設置されたことになる。
同社は1つの「リージョン」内に、複数の異なるデータセンター群からなる「アベイラビリティゾーン」を設けて運用している。冗長性を高め、インフラのどこかで発生した障害の影響がほかに及ぶ事態を避けるための仕組みで、アベイラビリティが異なれば、電源をはじめとする物理的インフラも別系統となっている。可用性を重視し、複数のアベイラビリティゾーンを利用している顧客は多いという。
この日開催された同社のカンファレンス「AWS Summit Tokyo」の基調講演において、アマゾンデータサービスジャパン 代表取締役の長崎忠雄氏は、AWSが世界で運用している8カ所のリージョンのうち、東京リージョンは最も高い成長率を見せていると述べ、「日本はAWSにとって重要な市場だ」とした。
また、米AWSのバイスプレジデント、アダム・セリプスキー氏も講演の中でアベイラビリティゾーンの追加に触れ、「冗長性を強化し、より柔軟に展開できるようになる。これからも継続的にインフラを強化していく」と述べている。
セリプスキー氏はさらに、AWSに追加したイノベーティブなサービスの例として、安価なデータアーカイブ(長期保存)を提供する「Amazon Glacier」や、I/Oのパフォーマンスを改善する「High I/O Instances for Amazon EC2」、Amazon Elastic Block Store向けの「Provisioned IOPS」も紹介。こうしたサービスの追加を通じて、コスト削減や迅速なビジネス展開といったクラウド本来の持つメリットに加え、さまざまな変革を提供していきたいと述べた。
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