ヤマハやネットギアのルータからもVPCへのVPN接続が可能に
Amazon VPCにVPN接続のオプション追加
2012/09/19
Amazon Web Servicesは9月17日、Amazon Virtual Private Cloud(VPC)に新機能を追加し、BGPをサポートしないエントリモデルのルータでもVPCにVPN接続できるようになったと発表した。
Amazon VPCは、AWS Cloudにプライベートな独立したセクションを作成できるサービス。各VPCごとにサブネットの作成、ルートテーブル、既存のネットワークとインターネットへのゲートウェイ設定などが行える。これまでVPCには、BGPによる動的ルーティングを用いてIPsec VPNで接続する必要があったが、柔軟性を高める目的で、新たに2つの新機能を追加した。
1つはスタティックルーティングを利用してVPCにIPSec VPNで接続できるオプション。これにより、Cisco ASAやMicrosoft Windows Server 2008 R2、あるいはヤマハやネットギア製のルータなど、BGPをサポートしていないネットワーク機器やソフトウェアを使ってVPN接続を確立できる。Linuxを使ってのVPN接続も可能だ。
もう1つの新機能として、VPCのルートテーブルにVPNとDirect Connectリンクからのルートを自動伝搬する設定が可能になった。これを使えばVPCルートテーブル内にVPN接続のための静的ルートエントリを作成する手間が不要になるという。
ただ、自分が使っているVPN機器がBGPに対応している場合は、IPsecトンネル上で確実な生存チェックができるという理由から、BGPを利用する方が望ましいとしている。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
キャリアアップ
- - PR -
- - PR -
転職/派遣情報を探す
「ITmedia マーケティング」新着記事
楽天市場のマーケターが語る「脱リタゲ」とInstagram超活用
マーケティング戦略からAIとシグナルロスの時代の課題、Instagramの活用法まで、「楽天市...
シリコンバレーで人気のD2Cスニーカーブランド 急拡大の反動で落ち込んだ業績をどう回復する?
D2Cスニーカーブランドの先駆者として知られるAllbirdsが新商品の広告キャンペーンに売っ...
「B2B製造業あるある」なWebデザイン ユーザーはどう思ってる?
イントリックスは、Webサイト利用者がデザインや構成をどのように評価しているのかを把握...