ファイアウォールルータ「SRT100」の後継機
ヤマハ、中小規模向けセキュリティアプライアンス「FWX120」を発表
2012/09/21
ヤマハは9月20日、中小規模ネットワークやSOHO向けのファイアウォールアプライアンス「FWX120」を発表した。
FWX120はファイアウォールに加え、L2TP/IPsec VPN、URLフィルタリング、ファイル共有ソフトウェアの検出/遮断といったセキュリティ機能をまとめて提供する。さらに、設定チェックや侵入/攻撃行為のモニタリングを行い、ネットワーク状況を診断する「セキュリティアドバイス機能」により、管理者が直感的に状況を判断できるよう支援する。
同社は以前から、セキュリティ設定の容易さを特徴とする中小規模ネットワーク向けのセキュリティルータ「SRT100」を提供してきた。FWX120は、SRT100の機能を引き継ぎつつ全面的に強化した製品だ。日本語GUIにも改良を加え、ポリシーベースのフィルタリングやURLフィルタ、VPNなどの設定をさらに容易に行えるようにしている。
本体機能も強化しており、インターフェイスにギガビットイーサネットを搭載。ファイアウォールで最大1Gbps、IPSec VPNでも最大200Mbpsのスループットを実現する。また、VPNトンネル数は最大30、同時セッション数は最大3万に拡張した。ルータで対応済みのmicroSDスロットやLuaスクリプト、パワーオフ・ログ保存機能などもサポートしている。
さらに、同社のレイヤ2スイッチ「SWX2200シリーズ」との連携も可能だ。同一の管理インターフェイスからLAN側の設定をまとめて行うことができる。
価格は8万1900円で、11月中旬に販売を開始する。今後、メールセキュリティ機能の追加も予定している。
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