クラスやモジュールのサポートで大規模開発を支援

Microsoft、JavaScriptのスーパーセット「TypeScript」を発表

2012/10/02

 米Microsoftは10月1日、JavaScriptを使って、より大規模なアプリケーションを開発できるようにすることを目指したオープンソースの新プログラミング言語「TypeScript」を発表した。

 TypeScriptは、シンプルなスクリプト言語であるJavaScriptをベースにしつつ、クラスやモジュール、インタフェースといった、大規模なアプリケーションの開発に必要な機能を備えた言語だ。コンパイルすればJavaScriptに変換でき、あらゆるブラウザやホスト、OSで実行できる。

 Microsoft開発者部門幹部のS・ソマセガー氏は開発者ツールブログの中で、「JavaScriptは過去5年で急速に拡大し、ブラウザだけでなく、例えばWindows 8向けアプリなどのネイティブデバイスアプリやクラウドアプリにもリーチを拡大してきた」と指摘。しかしそうした中で、大規模なアプリケーションをJavaScriptで開発するのが困難になってきたため、TypeScriptはそれを容易にする意図で開発したと説明している。

 もともとWebページ用のクライアントサイドスクリプティング言語として設計されたJavaScriptは、大型のアプリケーション開発およびメンテナンスを生産的に行うために必要な機能の多くが欠けているとソマセガー氏は言う。そこでTypeScriptでは、型チェック、静的型付け、分かりやすいインターフェイスといった機能をを組み合わせて1つの言語およびコンパイラとし、「JavaScriptのスーパーセット」としてパッケージ化した。

 TypeScriptとJavaScriptは相互運用が可能で、これまでに開発したJavaScriptコードも容易にTypeScriptに翻訳できるという。

 併せて「TypeScript for Visual Studio 2012」プラグインを提供し、コードナビゲーション、リファクタリング、静的エラーメッセージ、IntelliSenseといった機能が利用できるようにすると発表した。

 TypeScript言語はOpen Web FoundationのFinal Specification Agreement(OWFa 1.0)に基づいて公開され、コンパイラはApache 2.0ライセンスに基づきCodePlexで公開されている。

(@IT 鈴木聖子)

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