企業価値向上を支援する財務戦略メディア

[Analysis]

国際会計基準ミニ略語辞典

2009/07/07

PR

ifrs.jpg

 日本でも適用が決まった国際会計基準(IFRS)について解説する専門メディア「IFRS 国際会計基準フォーラム」を6月末に立ち上げた。立ち上げのために約半年前から国際会計基準の勉強を始めたが、最初は英字の略語に戸惑った。英字略語と言えばIT業界が大御所。しかし、欧州生まれの国際会計基準も負けていない。自分の備忘録も兼ねてIFRS関連の略語を紹介したい。

 そもそもIFRS自体が略語だ。解説記事が詳しいがIFRSは「International Financial Reporting Standards」の略。そのまま日本語に訳すと「国際財務報告基準」で監査法人などではこの名称を使うケースも多い。また、IFRSは2つの基準書と2つの解釈指針という合計4つの文書(IFRS、IAS、SIC、IFRIC)で構成するため「IFRSs」と表記する場合もある。余談だが、IFRSは「いふぁーす」「あいふぁーす」「あいえふあーるえす」と3つの読み方があり、人によって呼び方が異なる。

 そのほかの略語としては「ASBJ」「IASB」「FASB」が挙げられるだろう。ASBJは日本の会計基準を策定している「企業会計基準委員会」(Accounting Standards Board of Japan)の略。IASBは「国際会計基準審議会」(International Accounting Standards Board)の略で、IFRSを策定している。本部は英国ロンドン。IASBの前身はIASC(国際会計基準委員会、International Accounting Standards Committee)であり、IAS(国際会計基準、現在はIFRSの一部)を策定してきた。

 FASBは米国会計基準を策定している「米国財務会計基準審議会」(Financial Accounting Standards Board)の略。その米国会計基準は「US GAAP」と言われる。GAAPは「Generally Accepted Accounting Principles」(一般に[公正妥当と]認められた会計原則)の略である。IASBとFASBは、IFRSとUS GAAPのコンバージェンス(収れん、お互いを近づける作業)を行うMoU(Memorandum of Understanding、覚書)を締結し、作業を進めている。略語の嵐である。

 確かに略語には辟易するが一度覚えると便利だ。「ASBJのこの前の発表で……」などと日常的に話している自分には愕然とするが、略語を知っている同士であれば話は早い。また会計が世界的に統一されるに従って、関与する組織も絞られてきた。そのため覚える略語が少なくなってきているのも確かだ。いまはまだ「IFRS」という言葉もあまり知られていないが、1年も経てば一般的になっているだろうか。

@IT Sepcial

IFRSフォーラム メールマガジン

RSSフィード

イベントカレンダーランキング

@IT イベントカレンダーへ

利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | サイトマップ | お問い合わせ
運営会社 | 採用情報 | IR情報

ITmediaITmedia NewsプロモバITmedia エンタープライズITmedia エグゼクティブTechTargetジャパン
LifeStylePC USERMobileShopping
@IT@IT MONOist@IT自分戦略研究所
Business Media 誠誠 Biz.ID