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@IT > Webシステムに最適化された帳票ソリューションは“WebReportCafe”しか存在しなかった |
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1982年の設立以来、企業と顧客との間に立ち、電話やファックス、インターネットなどを使ったOne-to-Oneマーケティングで、あらゆる企業のマーケティング活動を一貫して支援してきた株式会社ベルシステム24(以下、ベルシステム24)。2003年、同社は営業支援システムのアーキテクチャ刷新を決断。JavaベースのWebシステムを新規開発したが、セキュリティの付加が可能で生産性の高い帳票機能を実現するため選択したのは、サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオステクノロジー)のWeb帳票ソリューション「WebReportCafe」だった。
携帯電話やインターネットの普及により、現代人の生活が変わりつつある。これにより企業のマーケティング活動もまた、インターネットでの製品紹介や会員へ向けたメール配信など、その様相を大きく変化させている。こうした中にあって、1982年の設立以来、企業と顧客との間に立ち、電話やファックス、インターネットなどを使ったOne-to-Oneマーケティングで、あらゆる企業のマーケティング活動を一貫して支援してきた企業がある。ベルシステム24だ。
コンタクトセンターの構築・運用を中核に、「クライアント企業の顧客接点を担うパートナー」として、顧客の声を生かしたマーケティングソリューション事業、携帯電話でのデジタルコンテンツの提供や出版事業などを、全国30以上の拠点の総力を結集しながら、生活者サイドに立ったさまざまな事業を展開している。コーポレートスローガンは、「Creating Value through Dialogue」。これは同社が「Dialogue(お客さまとの対話)」から生じる価値を、さまざまなメディアによる「対話」を通じて企業と顧客に提供することを約束するものだ。
2003年、同社では営業支援システムを一新することになった。全国30以上の拠点で活動している数百人の営業担当者が、クライアント/サーバ型アーキテクチャで構築された商談管理および受注管理の機能を持つシステムを利用していたが、ある問題点が浮上していた。 この営業支援システムは、営業担当者の業務の変化に合わせて頻繁にアップデートされていた。ただ、クライアント/サーバ型アーキテクチャであったがために、全国の拠点へのアプリケーション配布に労力がかかり、営業担当者側でもバージョン管理に苦労していた。常に自席の営業支援システムが現在の最新版がどうかを気にしながら利用するのは、外出の多い彼らにとって不要な負荷となっていたのだ。そこでシステムアーキテクチャをクライアント/サーバ型からJavaベースのWebシステムへと移行することで、バージョン管理の労を完全に削減することになった。 営業支援という分野では、最近はパッケージ・アプリケーションも数多く出回っている。同社でも当初はそうした製品の導入が検討された。しかしベルシステム24には、20年来の企業活動で培われた独自の営業ノウハウがたくさん蓄積されている。それなのに安易にパッケージを導入してしまって、アプリケーションに営業活動を合わせるようなことになっては、企業競争力を低下させる恐れがあった。そのためあえて、ゼロベースで内製することを決断した。
新システムの開発要件の1つに、
という項目があった。営業担当者および営業管理担当者は帳票を作成することが多い。主たる帳票の種類は約10種と数こそ少ないが、日々の営業活動でなくてはならない顧客への提示資料であり、また社内における管理資料もそこに含まれている。そうした帳票の中には、企業コンプライアンスの観点から安易に文字や数字を変更してはならないものもある。この改変不能というセキュリティを付加するために、帳票出力の標準フォーマットとしてPDFが選択された。ベルシステム24のシステムインテグレータを務める株式会社ソピア テクノロジーソリューション1部 リーダー 水上廣敏氏は、さっそくPDF出力を基本機能に持つ帳票ソリューションの選定に取りかかった。
新しい営業支援システムにおいて、帳票機能は重要ではあるが主役というわけではなく、それほど導入コストはかけられない。水上氏は当初、フリーウェアの採用も考えたという。しかし、無償ベースではいざというときのサポート力に不安がある。次は商用で提供されている製品に目を移したのだが、まずライセンス体系で引っかかるものが多かった。商用製品ではクライアントライセンス体系を取っているものが多く、ベルシステム24のようにユーザーが数百人となると、かなりのコストがかかってしまう。 また導入を検討した製品の中には、Webシステム対応を謳っていても、帳票出力プログラム自体はJavaで開発されていないため、開発効率に問題が生じる懸念があった。例えば、システム全体はJavaの利点であるオブジェクト指向開発で進めているのに、帳票機能を実現する部分だけレガシーな手続き型のコードが混入してプログラムが複雑になる。また、Java対応といっても実際はレガシーコードをJavaラッパでしている製品だと実行速度が遅い。データ定義にベンダ独自の形式を強いられメンテナンス性に劣る、などである。
そうした中、ベルシステム24およびソピアが帳票ソリューションの最適解として選択したのが、サイオステクノロジーのWebReportCafeである。これは初めからWebシステムのために開発された“Web帳票ソリューション”だ。従来の帳票製品はクライアント/サーバ時代から存在するものがほとんどで、Webシステム対応を標榜していたとしても、Web対応の部分は後付で機能拡張されていることが多く、Webシステムとの連携がスムーズにいくとは限らない。これに対してWebReportCafeは、サイオステクノロジーが手掛けてきた数々のWebシステム構築における帳票機能構築の経験から誕生した、Javaと.Netの両プラットフォームに対応するWebシステム専用の新世代の帳票システムである。 WebReportCafeは、帳票設計ツール、3つの出力形態の計4製品で構成されている。ソリューションの特長としては、データマッピング、改ページ処理、グループコントロールなど、帳票プログラムの基本制御は完全に自動化されているため、シンプルなプログラムでWebアプリケーションへの組み込みが可能だ。
今回、ベルシステム24から高く評価されたのは、WebReportCafe Engineが提供する柔軟性や拡張性だった。水上氏は次のように語る。 「WebReportCafe EngineはAPIライブラリとして提供されているため、Javaシステムと連携させる場面で、帳票機能を個々のオブジェクトとして扱えました。つまり、オブジェクト指向のJavaとシームレスな環境で開発でき、非常に開発効率が良かったですね。データ定義に標準化されたXMLを使えるのも、従来の帳票製品にない利点です。また、サーバライセンス体系を取っており、クライアント数が多くなっても一定のコストしかかかりません。このあたりは、いかにもWeb時代にマッチした帳票システムだなと感じました」。
もちろん、PDF出力を基本機能としている点もWebReportCafeを採用した理由の1つだ。数値データなどの書き換えを許可/禁止したり、作業途中のプレビュー画面を印刷不可とするなど、きめこまかな制御を容易に実装できるところがPDFを採用したWebReportCafeのメリットである(図1)。 ベルシステム24 ネットワーク情報システム室 ナレッジデータベースグループ グループ長 吉田雅樹氏は、水上氏のコメントを補足する。 「アーキテクチャがシンプルなところもよかったですね。他社の帳票関連製品はサーバを別に構築しなければならないものも多かったのですが、WebReportCafeの場合は帳票エンジンとして基幹システムの中に組み込むことができたため、物理的に1つのシステムとすることができます。これは、障害対策として冗長性を持たせたり、性能の高いサーバへの移行を行ったりする際にも手間はかからず、システム構成をすっきりさせることができるのでいいなと思いました」。
WebReportCafeを帳票ソリューションとした新営業支援システムは、2003年9月より順次展開され、現在では30以上の全営業拠点で利用されている。導入前に課題として上がっていた点は、WebReportCafeの導入によりすべて解決したという。 まずWebシステムとしたことにより、アップデート版の配布やクライアント側でのバージョン管理という作業が霧消した。営業業務の変更や進化に合わせて機能強化されると、その時点から営業担当者がその利点を享受できるようになった。 またPDF出力にセキュリティ機能を付加したことで、ベルシステム24としての企業コンプライアンスが遵守しやすい環境も醸成された。「このPDF出力では、プレビュー機能を利用して設計中の帳票を瞬時にPDFおよび印刷イメージとして見ることが可能です。それが仕上がりイメージを確認したい営業担当者に好評ですね」(水上氏)。 新営業支援システムでの成果を評価して、ベルシステム24ではこの帳票ソリューションを販売管理システムでも利用し始めた。ほかにもJavaベースで開発されるWebシステムは、すべてこの手法が採用されることになっており、WebReportCafeが同社の帳票ソリューション基盤として活用されている。 企業情報システムの中で急速に広がりつつあるWebシステム。そのWebシステムのために生まれた帳票ソリューション、WebReportCafe。その先進機能がベルシステム24のフットワークの良い営業活動を支えている。
提供:サイオステクノロジー株式会社 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT編集局 掲載内容有効期限:2006年9月28日 |
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