
――サーバと運用管理について勉強を続けるあきこちゃん。【前編】【後編】で「HP BladeSystem c3000」の機能を、そして【続編】で東京生産のメリットを学び、ついに導入しました。サーバ統合によって運用管理は劇的に楽になりましたが、さらに不安が……。それは社内にたくさんの残っているファイルサーバの存在です。
あきこちゃん この前、同期がいる営業部門に顔を出したんですけど、みんな部門で個別に立てたファイルサーバでファイルを共有しているんです。しかも、そのファイルサーバはシステム部門が管理していないサーバ。こんなファイルサーバが各部門にあるみたいで……。
ペディアくん 社内で余ったPCをファイルサーバへ……という話も聞くね。しかしセキュリティ対策や、データ容量が増えたときの急な増設のことを考えると、専用のサーバを準備することが必須といえるよ。
あきこちゃん
それじゃ、うちも各部門のファイルサーバを整理して、統合することが必要ですね。でも、営業のほかに、経理、人事・総務、システムなど計6部門あるから、それなりにデータ容量も必要になります……。
ペディアくん
なるほど。では、今回のあきこちゃんのお悩みをまとめてみよう!
あきこちゃんのお悩み |
●乱立するファイルサーバ
●バックアップ、パッチ適用の不備
●情報漏えいの危険
●既存サーバではデータ容量が不安 |
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利用規模と目標 |
●約10人×6部門のファイルサーバ統合
●1部門30GB×6部門で180GBのデータ容量が必要
●バックアップ用を加えると500GBが必要 |
あきこちゃん 合計で500GBのデータ容量が必要です。でも新しいタワー型サーバや外付けストレージを置くには、ちょっとスペースが足りないかも。
ペディアくん そこで有効なのが、「ブレードでファイルサーバ統合」という選択肢だ! HP BladeSystem c3000なら、ブレードエンクロージャに直接挿して使える「ストレージブレード」を用意しているから、省スペースで、かつとても簡単に容量を追加することができるんだ。それじゃ、ブレードで具体的にどのようなシステム構成が適しているか、以下に挙げてみよう。
ペディアくん
この構成であきこちゃんの要求を満たすことができるんじゃないかな。
あきこちゃん サーバ内蔵のHDDとストレージブレードを合わせて、データ容量は合計で584GBですか。うちの会社だとこれだけあればひとまず安心ですね。
ペディアくんの「これも注目!」 その1
HP StorageWorks SB40c ストレージブレード |
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ブレードエンクロージャに挿入できる、ダイレクトアタッチ型のストレージです。146GBのホットプラグ対応SASドライブを最大6基(876GB)搭載できます。SB40cとサーバブレード本体はPCI Expressで接続し、サーバ管理者は特別な設定は必要ないため、データ容量の増加に合わせて柔軟・簡単に増設が可能。ハードウェアRAIDで、RAID 5、RAID 1+0、RAID 0、ADG RAID 6をサポートしています。
HP StorageWorks SB40c ストレージブレード |
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あきこちゃん ペディアくん、実は最近困っていることがもう1つあって……。新しくサーバを追加したり、交換する際にはいつも、ネットワーク管理者に連絡しないといけないの。物理アドレス(MACアドレスやWWN〔ワールドワイドネーム〕)を設定し直してもらうんだけど、変更にとても時間がかかってしまいます。
ペディアくん
ネットワークやストレージは、サーバ担当者とは別チームであることも多いね。そのため変更が発生する度にチーム間で調整が必要になったりして、手間や時間がかかる。それなら思い切って、「HP バーチャルコネクト」を構成に追加してはどうだろう。HP バーチャルコネクトはズバリ、“I/Oを仮想化する”スイッチモジュールだ。I/Oを仮想化することで、変更を自動的に検知・設定してくれるから、管理者間でのやり取りをしたり、手動で変更する手間が省けるというわけなんだ。
ペディアくんの「これも注目!」 その2
HP バーチャルコネクト |
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サーバブレードのI/Oの仮想化を行うモジュールです。サーバの追加や交換などで発生した物理アドレスの変更を、HPバーチャルコネクトが自動的に検知し、設定変更します。ネットワークやストレージ管理者との調整が必要なくなり、数日間かかっていたサーバ構成の変更作業も、数分の作業で完了をすることが可能。また“VLAN”などの難しいネットワーク知識が不要で、サーバ管理者がマウスを使って簡単に設定できるのも特長の1つです。
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ファイルサーバ統合で管理効率がアップ
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あきこちゃん 具体的なシステム構成や、HP バーチャルコネクトという強力なオプション製品を教えてもらって、俄然やる気になってきました!
ペディアくん HP BladeSystem c3000でファイルサーバ統合を行うことのメリットをまとめると、以下の通りだ。
- 運用管理の効率が向上!
これまで何台もあったファイルサーバ(またはPC)が1台のエンクロージャにまとめられて、管理の手間が大幅に削減できるのが、ブレードの大きな特長の1つ。それに
『Flashデモで解説:15分でわかるサーバ管理のコツ』のときにも紹介した、リモート管理機能「Integrated Lights-Out2」(iLO2)を使えば、1台のPCから複数のサーバブレードを遠隔管理することも可能だね。
- セキュリティ対策も万全!
部門で管理するファイルサーバではセキュリティパッチの適用漏れなども起こりがちだけど、サーバを統合してIT部門が管理すればそんな危険も防止できる。さらにフォルダやファイルごとにアクセス権限を決めることができて、社内からの情報漏えいを防止できるしね。重要なデータもスケジュールを設定してバックアップできるから、万が一のときも安心だ。
- 増設が迅速・カンタン!
社員が増えてさらにデータ容量が必要になっても、HP StorageWorks SB40cストレージブレードならHDDを追加するだけで、簡単に容量を増やすことができるよ。
さらにHPバーチャルコネクトを搭載すれば、サーバの交換や増設にかかる時間も短縮するね。
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リアルタイムで構成価格を確認! |
あきこちゃん
早速、見積もりを出してみます!
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オンラインストア「HP Directplus」
(画像クリックでHP Directplusへ) |
ペディアくん
見積もりを出すには、オンラインストア「HP Directplus」が便利だ。もちろんHP BladeSystem c3000も取り扱っていて、自分の好きなシステム構成で見積もりを出せる。「構成について相談したい」という場合にはコールセンターもあるよ。
あきこちゃん
リアルタイムで構成の価格が分かるのは便利ね! それに自由に構成が組めるのに、購入から最短5営業日で届くんだって。
ペディアくん ブレードも東京・昭島工場で生産しているから、品質の高いブレードがスピーディに納品できるんだ。
あきこちゃん HP BladeSystem c3000には便利な技術やサービスがそろっているから、これなら私もできそう。年度末、年度初めに合わせて私も社内の情報システムの整理を始めます!
【今回のポイント川柳】 |
● 春の風 ファイルサーバに 出会いと別れ ● 具体例 利点も納得 ブレード構成
● サーバ移動 社内円満 バーチャルコネクト |
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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2008年4月23日 |