pr

無償のシェイプで生産性を向上!
ドキュメント作成を大幅に効率化する
「Microsoft Visio 2010」

 

ITシステムの設計、構築、運用の現場において、日々求められる各種ドキュメント類。本来なら、業務分析やシステム企画などの“本業”に時間と労力を割きたいところだが、開発・運用作業を行う上で「システム構成図」「ネットワーク図」などは不可欠となる以上、それらを作らないわけにもいかない。とはいえ、もっと簡単かつ短時間で作ることはできないのだろうか? そんなニーズに応えるのが、ExcelやPowerPointで行ってきたドキュメント作成作業を大幅に効率化する「Microsoft Visio 2010」だ。

 ITシステムの開発・運用現場で働くスタッフは多忙な毎日を過ごしています。ただ、本来ならシステム企画立案などの“本業”に注力したいところですが、「システム構成図」「ネットワーク図」「UML図」などの図面作成業務に大半の時間を奪われているのが実態です。この点は、多くの企業において以前から問題として指摘されてきました。

 こうした中、各種ドキュメント作成作業を大幅に効率化するとして、多くの企業の支持を集めているのがMicrosoft Visio 2010です。ユーザーの使い勝手を高める充実した機能を持つことから、現在、国内外の多くの開発・運用現場で使われています。中でも、Visioの一つのポイントが無償で提供されるさまざまな「シェイプ」です。

 例えば、マイクロソフトが標準で提供しているシェイプだけではなく、50社以上のハードウェアベンダが無償提供している機器シェイプも利用可能です。また、データ連携による自動作図機能のほか、動的な操作ができるスマートシェイプ機能なども持ち、日々の生産性を大幅に向上させることができます。

 では、具体的にはどのようなことができるのでしょうか。以下では図版や動画を使いながら、太字で示した上記の3つのポイントを順に解説していきましょう。

50社以上のベンダがVisio用の機器シェイプを無償提供

 まず紹介したいのは、現在、世界中で50社以上のハードウェアベンダが、Visioで使える製品シェイプを無償で公開していることです。ユーザーやシステムインテグレータの方は、日ごろからシステム構成図やラック図、ネットワーク図を書くことが多いと思いますが、Visioなら、各ベンダの無償提供シェイプを利用して、以下の図1のようなシステム構成図などを簡単に作成することができます。作成も、マウスでラック図の上に、サーバのシェイプやディスクのシェイプをドラック&ドロップしていくだけなのでとても簡単です。

図1
図1 Microsoft Visio 2010のUIとシステム構成図のイメージ。50社以上のハードウェアベンダがVisioで使える自社製品の機器シェイプを無償提供している。これを利用すれば、上図のようなシステム構成図などを簡単に作成できる(クリックで拡大)

 ちなみに、2011年1月現在、機器シェイプを無償提供している代表的なハードウェアベンダは以下の通りです。

アラクサラネットワークス/バッファロー/セイコーエプソン/ 3com (スリーコム) /Allied Telesis (アライドテレシス)/Cisco Systems (シスコシステムズ) /Dell (デル)/Extreme Networks K.K.(エクストリームネットワークス)/Foundry Networks(ファウンドリーネットワークス)/Hewlett-Packard Company (日本ヒューレット・パッカード)/IBM (日本アイ・ビー・エム)/Network Appliance-Net App/日本電気/NEC インフロンティア/富士通/パナソニックコミュニケーションズ  ※( )内は日本法人

【関連リンク】
「Visio サーバー ネットワーク機器シェイプのご紹介」(マイクロソフト)

 その他の外資系ハードウェアベンダやネットワーク機器メーカーの無料ステイシルなども、以下の各社のWebサイトから入手可能です。

ARUBA networks(アルバネットワークス)/BLADE Network Technologies/BlueArc/Data Domain/DELL(デル)/Eaton/EMC(EMCバャパン)/emcore/EVS/FalconStor(ファルコンストア・ジャパン)/富士通/HP(日本ヒューレット・パッカード)  ※( )内は日本法人

 また、 Visio の「レポート機能」を使えば、以下の図2のような機器の一覧表も自動的に取得できます。各シェイプに記載されている、コストや電力使用量、容量などを集計してくれるので、例えばラック図を書くだけで、見積もりを作成したり、資産レポートを作成したりすることができます。

図2
図2 Visioのレポート機能を使うと、上図のような機器の一覧表を瞬時に取得することもできる(クリックで拡大)

データに連携して自動的に作図可能!

 一方、Visioは一から図面を作成することなく、データから自動的に図面を生成することも可能です。例えば、「データべースモデル図のリバースエンジニアリング」機能を使用すると、以下の図3のように、SQL ServerなどのER図を自動生成できます。

図3
図3 Visioの自動作図機能を使うと、一から図面を作成することなく、データから自動的に図面を生成することができる。上図はSQL ServerのER図(クリックで拡大)

 Visioはこのような自動作図機能を多数搭載しています。例えば「組織図」です。組織変更が頻繁に行われる会社は少なくありませんが、変更があるたびに、毎回PowerPointなどで組織図を作成するのは大変です。その点Visioなら、ExcelやActiveDirectoryに作成された組織階層データから自動的に作図することができます。

図4
図4 組織変更があるたびに、PowerPointなどでいちいち組織図を作るのは大変だが、Visioならマスタとなる組織階層データさえあれば、それを基に自動的に作図できる(クリックで拡大)

【関連リンク】
「Visioで組織図を作成する」(YouTube)

 セキュリティを担保する上で重要な意味を持つ、「ファイルサーバのフォルダアクセス権マップ」も自動生成できます。例えば、無償ツールをダウンロードして利用していると、ファイルサーバ上に作成されたさまざまなフォルダに、「どのようなアクセス権が貼られているのか」の管理が手薄になりがちです。しかし、Visioならアクセス権マップを簡単に生成できますから、セキュリティホールもひと目で見つけられます。

図5
図5 「ファイルサーバのフォルダアクセス権マップ」の自動作成も可能。こうすればセキュリティホールもひと目で発見できる

【関連リンク】
「フォルダ-アクセス権マップ Ver.2.0 」(マイクロソフト)

動的に操作できるスマートシェイプで生産性を向上!

 また、Visioはロジックを組み込んだ「スマートシェイプ」を搭載しています。これはPowerPointなどのクリップアートとは根本的に異なるもので、これを使いこなすと、作業が一段と簡単になります。

 具体的に説明しましょう。例えば、Visioの「グラフシェイプ」を使うと、以下のイメージ図のように、色の境界部分をマウスでつかんでスライドさせるだけで、グラフのパーセンテージを簡単に変更することができます。このように、“動的に操作できるシェイプ”が「スマートシェイプ」なのです。

図6
uu
     
図7
図6 グラフを作る際も、マウスで色の境界線部分をつかんでスライドさせるだけでグラフのパーセンテージを変えられる

 この「スマートシェイプ」はさまざまなシーンで効果を発揮します。例えばシステム開発です。開発時にはまず業務分析を行い、「部門にまたがる業務」を業務フロー図に展開して、その後の開発作業の基盤とします。その際、業務フロー図の記述方法を標準化したBPMN(Business Process Modeling Notation)図が日本でも使われるようになってきましたが、Visioでは、「BPMNシェイプ」を使って、以下の図8のような「BPMN 1.2」のフロー図も簡単に作成することができるのです。

図8
 図7 Visioでは、動的に操作できる「BPMNシェイプ」を使って、以上のようなBPMN(Business Process Modeling Notation)図も簡単に手間なく作ることができる(クリックで拡大)

図9
図8 業務フロー図中のゲートウェイ図形も、そのプロパティを変更すれば、図形から伸びる矢印「シーケンスフロー」も動的に変更される

 しかも、Visioの「BPMNシェイプ」は、動的な操作ができる「スマートシェイプ」ですから、業務フローの作成/修正/編集を非常に簡単かつスムーズに行えます。

 例えば、上の図7のあるゲートウェイ図形において、そのプロパティを変更すると、業務の流れを示す矢印「シーケンスフロー」も、右の図8のように、動的に変更されます。

 さらに、Visio 2010の上位版、「Visio 2010 Premium」は、業務プロセスのロジックをチェックする機能も搭載しています。この機能を使用すると、フローに潜んでいる論理的なエラーを発見し、以下の図9のように画面上にその旨を表示するため、即刻是正することができるのです。

図9
図9 Visio 2010の上位版、「Visio 2010 Premium」は、業務プロセスのロジックをチェックする機能も搭載。業務フロー上の論理的なエラーを発見し、画面上で告知する(クリックで拡大)

 この機能を使えば、業務フローの論理的なミスをその場で発見、解決できるため、“コストと時間の浪費につながる開発の手戻り”も未然に防ぐことができます。すなわち、Visioは作図を容易にするだけではなく、人が物事を考えるテンポと作図のペースをリニアに同期させることで、「業務や計画に潜んでいる、あらゆる問題点や可能性を発見すること」にも寄与するのです。

 さて、以上のようにVisioを使えば、何かと時間を取られがちな日々のドキュメント作成業務を大幅に効率化することができます。特に「スマートシェイプ」は、PowerPointを使い慣れた人にとってはインパクトが大きいのではないでしょうか。Visio 2010を使って効率向上を図り、ぜひシステム企画立案などの本業に集中できる環境を作ってみてはいかがでしょうか。

関連リンク
Microsoft Visio 2010

Visio 2010 無償トレーニング

便利な無償シェイプ、ツールリンク集


提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT情報マネジメント編集部
掲載内容有効期限:2011年6月30日