GTK+(The Gimp Toolkit+)
ジーティーケー・プラス
GIMPを開発するために作成されたGUIコンポーネント・ライブラリ。C言語をベースに、直感的で開発しやすいウィジェットが多数ライブラリ化されており、GUIを用いたアプリケーションの作成が容易になっている。
GTK+はC言語であるが、C++言語のようにウィジェットの関係をオブジェクトで階層化しており、ウィジェット間の継承関係も定義されている。また、GUIの見栄えを簡単に定義して反映できるため、さまざまなテーマによるカスタマイズが可能になっている。開発当初から国際化が念頭に置かれているため、日本語などのマルチバイト文字表示や処理が可能である。
GTK+は、GUIのコンポーネントを担当するGTKと画像処理を担当するGDKで構成され、さらにGUIや画像処理以外のファイル操作、文字列操作、ツリー操作、リスト操作などの基本的なアルゴリズム部分は別にGLibが担当している。また、GTK+はC言語以外にもC++言語やPerl、Tcl/Tk、Ruby、Pythonなどの多くの言語にポーティングされているほか、Windows(Win32)やBeOSなどにも移植されるなど、多くのプラットフォームに対応している。
2001年5月時点の最新安定バージョンは1.2.10。GNOMEのフレームワークで使用される各種ライブラリに対応し、Unicodeによる国際化アーキテクチャ(Pango)と連携できるようにグレードアップした2.0は2001年末にリリースされる予定である。
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