また、大容量のフラッシュメモリを搭載している他、それを効率的に利用するための技術として「Smart Flash Cache」が組み込まれていることも特筆すべき点である。
昨今、一般的なDWHアプライアンスでもSSDを搭載する製品が増えているが、SSDに直接ファイルを格納するというアプローチでは期待通りのパフォーマンスを得られないことがあり、信頼性の面でも不安が残る。そこで、Oracle ExadataではSSDをデータの最終保存先として使うのではなく、メインメモリを補完するメモリ空間、つまり一種のキャッシュ領域として利用する。大容量のフラッシュメモリをこのように活用することで、キャッシュヒット率の向上やディスクI/Oの軽減による性能向上へとつなげているのだ。最新のOracle Exadata X4では、このキャッシュ領域をファームウェアによる圧縮機能「Flash Cache圧縮」によって約2倍に増やすことも可能だ。Advanced Compressionオプションを導入しているユーザーは、パラメーターをオンにするだけで同機能を利用できる。
さらに、大規模なDWH環境では、データ量が問題になることも多い。現時点の処理に必要なデータさえあればよい基幹システムのデータベースとは異なり、DWHでは一定期間のデータをまとめて処理するため、扱うデータの量が膨大になるからである。そこで有効なのが、Oracle Exadataに備わる「Hybrid Columnar Compression」だ。
「Hybrid Columnar CompressionはOracle Exadata独自のデータ圧縮機能であり、DWH用途のデータであれば、平均して10倍程度の圧縮効果が見込めます。圧縮効果により、読み込み時のデータ量も減らせるため、検索処理の高速化にも貢献します」(岩崎氏)
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