VMAX ALL FLASHはミッションクリティカルとオールフラッシュの架け橋だ「フラッシュファーストは終わり」、Dell EMCストレージ戦略の全貌

「VMAX ALL FLASH」は、画期的なアーキテクチャを備えたストレージだ。だからこそ、インフラレベルでの可用性管理やデータ保護が不可欠なミッションクリティカルアプリケーションで、オールフラッシュのメリットをフルに生かすことができる。

» 2017年05月22日 10時00分 公開
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 Dell EMCのオールフラッシュストレージ製品群で、ハイエンドを担っているのは「XtremIO」と「VMAX ALL FLASH(以下、VMAX AF)」(インテル® Xeon® プロセッサー搭載)だ。これは非常に興味深い。2つの製品はある意味で対照的だからだ。

 XtremIOはフラッシュのためにゼロから設計された、新しい製品。一方のVMAX ALL FLASHは、20年以上前(2017年時点)に生まれ、メインフレームに始まってオープンシステム、PCサーバを用いたミッションクリティカルなアプリケーションを支えてきた、「Symmetrix」のDNAを受け継ぐ製品だ。従って、「XtremIOについては分かるが、『古い』製品をオールフラッシュ対応させて、XtremIOと並ぶ選択肢として推進しているのはなぜなのか」と思う人がいるはずだ。

 答えは明確だ。「オールフラッシュの適用領域に例外があってはならない」ということ。そして、「Symmetrix/VMAXの歴史は長いが、そのアーキテクチャは現在でも先進的」だということにある。

 オールフラッシュストレージは、データベースなどから始まり、現在ではサーバ仮想化基盤にも広く使われるようになった。だが、企業のITは単純なものではない。メインフレームやUNIX、そして何よりも、インフラレベルでの可用性管理やデータ保護が不可欠な、ミッションクリティカルアプリケーションがある。

 こうしたアプリケーションを持つ企業は、オールフラッシュのメリットをフルに生かせないのか。オールフラッシュの採用がリスクを高めることを、容認しなければならないのか。そうであってはならない。だからこそ、多様な既存システムとの接続の実績と、高度な実証されたデータサービスを豊富に備えるVMAX AFには、かけがえのない価値がある。

 だからといって、Dell EMCは古い製品を無理やり現代に合わせようとしているわけではない。まずは、その理由から説明しよう。

「ミッションクリティカル領域に対応した真のオールフラッシュストレージ」である証拠

photo EMCジャパン プライマリーストレージ事業本部 製品SE部 シニアシステムズエンジニアの山原陽一氏

 VMAXは、前身となるSymmetrixの時代から、今日のフラッシュの登場をも見越したような画期的なアーキテクチャを採用していた。

 一般的なエンタープライズストレージ製品は、キャッシュを使ってパフォーマンスを向上するという発想から出発する。これに対し、VMAXはDRAMを主役に据え、DRAMに入りきらないものを格納するためにバックエンドでディスクを使うという発想のアーキテクチャだ。VMAX AFも、この画期的な設計思想を受け継いでいる。これまでのHDDによるバックエンドストレージを完全に最新のSSDで置き換えることで、さらにぶれの少ない安定したパフォーマンスを提供する。

 プライマリーストレージ事業本部 製品SE部 シニアシステムズエンジニアの山原陽一氏は、VMAXをオールフラッシュで構成する意味について、こう説明する。

 「ミッションクリティカル領域で培ってきたVMAXのデータサービスを、オールフラッシュの世界で、初めて提供するものです。ブロック、ファイル、オープンシステム、メインフレームをネイティブにサポートし、さらに高度なリモートレプリケーションなどの機能を備えたオールフラッシュストレージとして、高い信頼性と性能を保証し、企業のあらゆる業務を支えることが可能です」

 VMAX AFは、「vBrick」というブロック単位でシステムを拡張していけるようになっている。vBrickは、コントローラー2台とディスクアレイエンクロージャ(DAE)2台を1つのパッケージとしたもので、このvBrickを重ねることで、多様な領域をカバーできるのだ。

 最も大きい規模のシステム環境に対応するのが「850F/FX」だ。最大8vBrick(コントローラー16台)で構成し、ドライブ数は最大1920、最大サポート論理容量は4PBに達する。その半分に当たる最大4vBrickまでで構成するのが「450F/FX」で、さらにその半分に当たる最大2vBrickまでで構成するのが、10ラックユニットで設置可能な画期的なパッケージングを採用した「250F/FX」だ。

 さらに、インテル Broadwellマイクロアーキテクチャによるテクノロジーを搭載した最新の「950F/FX」も発表。性能、機能、可用性、運用性、セキュリティなどのさまざまな側面での強化を実施している。

 なお、F/FXは利用できるデータサービスの種類の違いを表している。例えば、リモートレプリケーション、暗号化、組み込みNASなどについてはFXパッケージで対応する。この他に、メインフレーム向けzF/zFXパッケージも提供している。

20年にわたる実績に支えられた信頼性と可用性を継承

 注目のデータサービス機能としては、まず「インライン圧縮」が挙げられる。インライン圧縮は、データの鮮度をチェックし、何を圧縮すれば効率的かをインラインで判断し、圧縮するという機能だ。レプリケーション機能の「SnapVX」やリモートレプリケーション機能の「SRDF」、暗号化機能などと連携してインテリジェントに行われることが大きな特長だ。このため「暗号化機能を有効にした場合は圧縮が無効になる」といったこともない。ストレージ全体の効率性を高め、TCO削減に効果を発揮する。

 パフォーマンスと拡張性の点で注目できるのが「SnapVX」だ。SnapVXを利用すると、容量の追加を最小限に抑えつつ、何千ものコピーを簡単に作成できる。作成したコピーは、テスト、開発、トレーニング、バックアップ用などで、プロダクション環境と変わらないパフォーマンスで利用できる。多岐にわたる用途に応えることでストレージの拡張を大幅に高める機能だ。

 VMAXの最大の魅力ともいえるのが「SRDF」だ。RPO(Recovery Point Objective:目標復旧地点)の極端に短い、まさにミッションクリティカルシステムのための事業継続対策を実現できるリモートレプリケーション機能だ。開発から20年以上の実績があり、1.3万キロを超える遠距離での稼働も実証済みだ。これが、VMAX AFでも同様に利用可能となっている。

photo SRDFは、極端に厳しいRPO要件に対応できるVMAXならではの機能

 バックアップとデータ保護では、データ保護ソフト「ProtectPoint」を使ったバックアップアプライアンス製品への高速バックアップが可能だ。また、データ保護ソフト「AppSync」を利用すると、OracleやSQL Server、Exchange Serverなどのオンラインバックアップをセルフサービスで自動化することもできる。バックアップ運用にまつわるスクリプト操作の煩わしさから解放されるのだ。

ミッションクリティカルのニーズに応えるさらなる機能強化を予定

 この他、組み込みNAS機能「eNAS」を利用すると、ブロックストレージとファイルストレージを1つの共有プール上で管理できるようになる。また、アプライアンス「CloudArray」を組み込むことで、クラウドと連携したデータの階層化保存も可能だ。

 管理面では、旧VMAX製品からのデータの無停止移行をサポートしていたり、VMAXを統合管理する「Unisphere 360 for VMAX」を使って、最大200台のVMAXアレイをシンプルに管理することもできる。

photo VMAXでは、VMAX ALL FLASHのような最新機種に無停止でデータを移行できる

 こうした機能を活用することで、既存データセンターの重要なアプリケーションを塩漬けとするのではなく、既存の資産を守りながらモダナイズし、運用自動化を進め、無理なく変革していくことができる。VMAX AFは、Dell EMCのオールフラッシュ製品ラインアップの中でも、大規模で高い信頼性と可用性が求められるミッションクリティカルな世界に、スピードやアジリティ、柔軟性を付け加えるものといえる。

 Dell EMC World 2017で発表された「950F」シリーズは、オープンシステムとメインフレームの統合化を可能とし、コントローラーの性能、機能の強化、「RecoverPoint」のサポートなどが追加されている。今後もさらなる進化が計画されているVMAX AFに、ますます期待していただきたい。

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提供:EMCジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年6月21日

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