学びと挑戦の日々で磨かれる職場とはエンジニアの笑顔があふれる理由

裁量権のある仕事をしたい。そのために必要なのは、本当の「責任感」だと彼女は実感した――。

» 2024年03月06日 10時00分 公開
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 日本総合研究所(以下、日本総研)のITソリューション部門はSMBCグループのビジネスをITの面から力強く支えている。グループ企業とは、発注/受注の関係ではなく、パートナーという位置付けでプロジェクトを進めていける点、国内最大級のシステム開発案件に最上流工程から関われる点など、エンジニアにとってやりがいが大きいのが同社の魅力だ。

 ホスト・情報基盤システム本部の尾辻咲子さんは、2020年に同社にキャリア入社し、現在は三井住友カードのホスト更改という大規模プロジェクトを手掛けている。

 「仕事が楽しい。会社に来ると元気になる」と笑顔で語る尾辻さんに、同社での仕事の魅力を語ってもらった。

日本総合研究所 ホスト・情報基盤システム本部 尾辻咲子さん

IT未経験からインフラエンジニア、そしてPMへ

 尾辻さんは、新卒で入社した企業で製造業に対するインフラシステムの開発、保守業務に携わってきた。

 経済学部専攻だったため、IT関連の知識やスキルは全て入社後に学んだ。メインフレーム(ホストコンピュータ、汎用《はんよう》機)の基盤技術を学び、ベンダー側のプロジェクトマネジャー(PM)として活躍していたが、次第に疑問を感じるようになったという。

 発注側の意向が強く、改善策などの提案が通りづらいなどモチベーションの維持が難しい環境だった。また、基盤運用は何事も起きない状況が良い仕事をしている証しなのだが、安定稼働が当たり前となっており、評価されることがないのも歯がゆかったそうだ。

 そうした状況が続くうちに、「より上流で仕事をしたい」「裁量権のある現場で働きたい」と考えるようになり、転職活動を始めた。

 フリーランスやIT以外の仕事も視野に入れ、さまざまな可能性を探ってみた結果、「自分はものづくりを推進するPMの仕事に魅力を感じている」ことを再認識し、尾辻さんは日本総研への入社を決めた。

 同社を選んだポイントは、現場の裁量権が大きいこと、そしてエンジニアたちの責任感が強く、互いを尊重し合っていることだったという。また、面接官との会話を通じて「決してぬるくはないが、優しい人たち」と感じ、一緒に仕事をしたいと思ったことが入社の決め手となった。

転職前後で変わった「責任感」の認識

 尾辻さんは「今思うと、私は責任感というものを履き違えていたのかもしれません」と振り返る。

 前職では「自分の仕事の範囲をきっちりやること」が責任感だと思い込んでいたという。しかしその考えだと、お互いが自分の範囲だと思っているところから外れた「誰も対応しないグレーゾーン」が生じてしまい、それが原因でトラブルとなり社内がギスギスすることにもつながりかねない。

 しかし日本総研では、全員がその先まで考え、互いに歩み寄り、補完し合いながらどうすればより良い仕事ができるのかを考えている。尾辻さんは「これこそが責任感というものだ」と認識を新たにした。

 「障害が発生した時も犯人探しをするのではなく、原因を究明して再発防止につなげることを第一に考える人たちばかりなので、一人で責任を抱え込むようなことにはなりません。そんな安心感に包まれた職場です」

 プロジェクトの中で、誰も解決できない難解な課題が発生したこともあった。そのときは、エンジニアとしても経験豊富な役員が率先して動いてくれた。

 求められる要求レベルは高いが、社員が困っていれば、上長も役員もヘルプに入ってくれる。尾辻さんが面接時に感じた「決してぬるくはないが、優しい人たちだ」という印象は、同社を表すのにピッタリな表現なのかもしれない。

成長を実感し、学び続ける日々

 現在、尾辻さんが担当しているのは、三井住友カードを支えるシステム基盤の更改、すなわちバージョンアップだ。

 国内最大級といわれるクレジットカードのビジネスを支える大規模プロジェクトだ。ハードウェア、OS、ミドルウェアといったシステムインフラを全て刷新していくのは、技術面もさることながら、マネジメント面でも難しさを伴う。

 「当社のプロジェクトの大半は一人では成し遂げられない規模のものばかりです。メンバーやユーザーに能動的に動いてもらえるように働きかけるなど、マネジメントの姿勢や意識も変わりました」

 日々、PMとしての成長を実感しているようだ。では、「裁量権のある現場で働きたい」という転職前の希望はどうだろうか。

 「前職では、決まった計画の中で決まった作業をこなす単調な仕事ばかりでした。現在は自分たちで計画を立てて仕事をコントロールできることに加え、裁量を持って判断できる部分も大幅に増えました」

 グループ企業と共に仕事を進めているため、ユーザーと日々コミュニケーションを取りながらより良い仕事ができるように行動しているという。

 ただし、大きな裁量で仕事を進めるためには、常に知識やスキルを磨き、成長していく必要がある。尾辻さんも、日々学ぶことを怠らない。

 「周囲の人たちの成長意欲が高いので、私も触発されて頑張らなきゃ、という気持ちに自然となります」

規模は大きく、深度は深く

 日本総研で働く魅力の一つは、国内最大級の金融システムに携われる点だ。長年にわたって稼働し続けているシステムの中身を知るという貴重な経験もできる。

 尾辻さんが所属するホスト・情報基盤システム本部で扱うシステムはオープン系と比較して規模が大きいため、調整対象となる人や連携するシステムも多岐にわたり、折衝において多くのことが学べる。

 「品質管理や不具合発生時の対応など、長年にわたり蓄積されてきた知見に触れられるのは非常に勉強になります。また、メインフレームの技術をオープン系に横展開していますので、メインフレームで習得した技術知識は他のシステムを担当する際にも活用できます」

 他にも、メインフレームを担当することで、パラメーターやログを見られるため深いところまで自分たちで調べることができ、その結果技術知識を深められる点もエンジニアにとって魅力的ではないだろうか。

一人一人の志向に合わせたキャリアパス

 尾辻さんはメインフレームの基盤技術とPMの経験を武器に入社したが、他にどのようなスキルの人たちが日本総研で活躍しているのだろうか。

 技術知識はメインフレームを知っているのがベストだが、オープン系の経験者も活躍しているという。

 「私の上司はもともとオープン系のエンジニアでメインフレームは未経験でしたが、豊富なプロジェクトマネジメント経験で培った折衝力や調整力といったスキルをメインフレームの基盤プロジェクトで発揮していました」

 大規模プロジェクトを推進する上でプロジェクト管理スキルは必須だが、不安がある場合は入社後に研修で再習得が可能とのこと。尾辻さんとしてはスキル、知識よりも、タスクや課題に対して責任感、やる気を持って最後まで諦めない人が成長していると感じているそうだ。

 技術者としてキャリアを極めたい人には、技術スペシャリストの道も開かれている。

 同社では「ITプロフェッショナル認定制度」を設けており、専門能力に長けた人材を認定し、さらなる活躍をサポートしている。認定されたITプロは、各プロジェクトに技術アドバイザーとして横断的に入るなど、現場で活躍し続けられるという点も魅力だ。

仕事を楽しみ、周りも楽しく引き上げる

 尾辻さんは2023年4月にチーム長に昇進した。

 もともとメンバーのフォローにやりがいを感じていたこともあり、メンバーや後輩の業務や技術的な相談にも積極的に応じるようにしている。その気配りは相手にもきちんと伝わっているようで、社員が互いに評価する本部内の「感謝ランキング」で1位(同順6人)に輝いている。

 今後は、システム更改やバージョンアップのノウハウを他に生かす方法の模索や、メンバーフォローの精度向上、ITプロへの道も検討したい、とやりたいことがたくさんあるという。

 「今は余裕を持って仕事に臨めるため、楽しさが各段に向上しました。今は、会社に来るのが楽しくて仕方がありません」

 尾辻さんが仕事を心の底から楽しんでいる様子は、その屈託のない笑顔からも明らかだ。

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提供:株式会社日本総合研究所
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月21日

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