リモート環境でも、チームで働く醍醐味を実感できる組織とは

後輩が質問することで、先輩も自分の知識不足を把握する。その行為をお互いにたたえ合い成長できる環境が、ここにはある。

» 2024年03月18日 10時00分 公開
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 日本総合研究所(以下、日本総研)のITソリューション部門は、SMBCグループのビジネスをITの面から力強く支えている。

 同社が手掛けるプロジェクトの一つに「PiTaPa」がある。

 関西圏の人なら誰もが知る「PiTaPa」は、鉄道、バスの利用や、ショッピング、グルメなどの支払いに使える非接触型IC決済サービスだ。

 同じくSMBCグループに属する三井住友カードでは、「PiTaPa」のカードサービス業務全般および非接触型ICカードのシステムを提供している。日本総研はシステムに関わる要件調整、アプリケーション実装、改修およびインフラの開発、運用、保守などを担っており、2社が協業して「PiTaPa」のサービスを支えている。

 今回はPiTaPaプロジェクトのメンバー代表として、日本総研 ホスト・情報基盤システム本部の古田麻美子さん、石川勇太さん、野中裕介さん、高谷莉奈さんの4人に集まっていただき、仕事や会社の魅力、チームで働く醍醐(だいご)味を語ってもらった。

生活を支えるサービスの提供と高度化がミッション。複雑かつ高度だからこそワクワクする仕事

 日本総研では「PiTaPa」の業務系(アプリケーション)および基盤系(インフラ)の開発、構築および運用、保守を手掛けている。今回集まってもらった4人のうち、古田さんと野中さんは業務系エンジニア、石川さんと高谷さんは基盤系エンジニアだ。

 業務系エンジニアの仕事は、PiTaPaに新たなサービスを追加する際の機能実装、改修などである。

ホスト・情報基盤システム本部
部長代理 古田麻美子さん

 「PiTaPaの特徴でもある各種割引サービスの計算機能における要件定義、システム設計やプロジェクト管理などを行っています」(古田さん)

 PiTaPaにはあらかじめ登録した区間の1カ月間の利用総額と、同区間の定期代とを比較して安い方が適用されるなどの割引サービスがある。業務系エンジニアは、このような各社のサービスを実現するためのシステムを同社で構築している。

 「各社からの要望をいかに実現するかを考えるだけでなく、システムをいかに安定稼働させるかも考える必要があります。関係者が非常に多くタフな案件が多いですが、やり遂げた後に自分の成長を実感することができ、やりがいにつながっています」(野中さん)

ホスト・情報基盤システム本部
部長代理 石川勇太さん

 基盤系エンジニアの仕事は、PiTaPaのサービスを安定稼働させるシステムインフラの開発、運用、保守などだ。

 「インフラの維持管理、問い合わせやトラブル対応の他、2024年度から着手し始める更改に向け、仕様の検討や資料作成の準備などを進めています」(石川さん)

 交通機関の利用だけでなくショッピングなど生活に深く根差したサービスは、インフラが停止すると世の中に与える影響は多大なものとなる。それだけ責任も大きいが、自分たちの仕事が人々の暮らしを支えているというやりがいを感じているという。

東京、大阪のメンバーがリモート環境下でもワンチームに

 PiTaPaプロジェクトは20年間にわたり、規模も形態もダイナミックに変化してきた。

 「立ち上げ時の2004年は大手ベンダーにも加わっていただき、数十人規模で開発を進めていました。現在は社員中心でプロジェクトを推進しており、社員が手を動かして内製することで社内にノウハウを蓄積するフェーズに移行しています」(古田さん)

 古田さん、野中さん、高谷さんは大阪、石川さんは東京と離れた拠点で勤務している。かつてはWeb開発のみ東京で行うなど、拠点ごとに業務を分けていたこともあった。コロナ禍をきっかけにテレワークが進み、勤務地に左右されることなく、柔軟にチームを組成できるようになった。

 「とはいえ、リモート環境下でワンチームをどう実現するかは一つの課題でした」(古田さん)

ホスト・情報基盤システム本部
部長代理 野中裕介さん

 そこに一役買ったのが野中さんだ。定期的に行う1on1や座談会を企画し、上司と部下だけでなく、メンバー間でもオンライン/オフラインを問わずコミュニケーションを取る機会を積極的に作った。

 「高谷さんがチームに加わった際、新人社員かつメンバーの中で一人だけ東京勤務だったため、孤立してしまわないような仕組みが必要と思い、できるだけ交流の場を設けるようにしました」(野中さん)

 野中さんのこうした取り組みは、チームビルディングに大いに役立っている。

 「座談会に参加したことがきっかけで、パートナー企業とも定例の朝会で雑談を交えた情報交換ができるようになりました。普段から意見を交換できる場を設けておくことで『こういうことを質問してはいけないのでは』など意識の壁を取り払うことができ、情報共有が進みました」(高谷さん)

 「チームでも毎日1時間程度、上司に報告する時間を設けています。どんなに忙しくてもスケジュールは押さえておき、普段から報告しやすい雰囲気を作るように心掛けています」(古田さん)

 さまざまなコミュニケーションの場を増やすことで、環境、相手にかかわらず、一体感を醸成することに成功している。

新技術へのチャレンジもでき、業務知識もキャッチアップしやすい環境

 チームでのパフォーマンスを上げていくのと同時に、個人もスキルアップしていくことが大切だ。日本総研はエンジニアの技術を高めるためにさまざまな支援を行っている。

 一例を挙げると、カイゼン&チャレンジという制度では、新しい技術、ツールの活用や開発業務効率化などに対し同社が予算を提供している。

 「私も社内制度を利用し、IaC(Infrastructure as Code)という技術の導入を試しています。IaCでインフラ管理を自動化し、APM(Application Performance Monitoring)と組み合わせてシステムの死活監視に活用したいと考えています」(高谷さん)

 組織や業務に合わせたスキルアップも各部署で取り組んでいる。

 「PiTaPaの業務は多岐にわたるため、プロジェクトや業務の説明を録画してナレッジ化しています。数十本にわたる動画をライブラリにして活用することで、チームに加わったメンバーのオンボーディングにつなげています」(石川さん)

 前述のようにPiTaPaプロジェクトは業務系と基盤系に分かれているが、知識においては互いの領域をカバーし合っている。

 「前職ではアプリの知識で十分通用しましたが、当社に入社した後は、インフラの知識も求められるようになりました。学ぶことは多いですね」(野中さん)

 こうして互いの領域もカバーすることで、業務系と基盤系エンジニアが異動しやすくなるなど、チームの柔軟性も高めている。

強いPiTaPa愛でメンバーの座をゲットした新人エンジニア

 日本総研は、エンジニアのキャリア形成にもしっかりと寄り添っている。

 携わりたいプロジェクトや技術領域があっても、そこに配属されるとは限らないのが世の常だ。しかし同社では、「自分のやりたいこと」「歩みたいキャリア」を周囲にアピールしていくことで、理想のキャリアに近づくことができるのだ。

ホスト・情報基盤システム本部
高谷莉奈さん

 高谷さんは、「PiTaPa」に携わりたいという思いを持って同社に新卒入社した。

 「大学時代に交通系ICカードについて研究を進める中でPiTaPaに興味を持ち、PiTaPaプロジェクトに携わりたいと思い当社を志望しました。入社後もPiTaPa愛をアピールし続けたところ、幸運にも今の部署に配属されました」(高谷さん)

 キャリア入社の石川さんは、採用時の面接で「どういうキャリアを歩みたいか」と聞かれたそうだ。

 「前職のSIerでは、開発、テスト、運用保守をメインにしており、要件定義より後のフェーズが中心でした。より上流の工程からシステムに携わりたいという希望を伝えました」(石川さん)

 入社後、複数のプロジェクトを経験した後、PiTaPaチームに配属された。大規模システムの基盤を要件定義からワンストップで手掛けられることに大きな手応えと喜びを感じているという。

 同社は、ホストからオープン、AI(人工知能)の活用などさまざまなプロジェクトを手掛けている。希望が100%かなうかどうかは状況にもよるが、社員の希望に耳を傾け、可能な限り理想のキャリアを歩めるように考慮してくれるのも同社の魅力だ。

プロジェクトが人を育て、先輩も後輩も共に成長できる会社

 キャリア入社の野中さんは、同社が「成長できる環境」だと感じている。

 「入社後はプロジェクトに参画し、経験を積むことで成長を実感しました。当社で手掛けるプロジェクトは、関わる人数や予算も大規模なものばかりですし、プロジェクトメンバーから得られる刺激も成長につながっています。また、会社も内製力を強化しているため開発についての裁量が大きい点も、成長しやすい理由だと思います」(野中さん)

 高谷さんはメンバーの中では経験が浅い立場を生かして努力しているという。

 「まだ入社2年目なので、知識もそれほど多くありません。しかし、分からないことを分からないまま仕事を進めると業務に支障が生じるので、先輩に質問します。その際には『これはこういうことですよね』と自分なりの回答を出しておき、それが合っているかどうかを尋ねるようにしています」(高谷さん)

 自分の中で情報を整理すると同時に、分からないことを明らかにして認識を合わせる。それができる「心理的安全性」の高さも感じているという。高谷さんからのこうしたアクションは、先輩たちの新たな気付きにもつながっている。

 「高谷さんからの質問で、実は自分たちもよく分かっていなかったと認識したケースもあります。キャリアや年齢差などにかかわらず意見や質問ができる風土を醸成してきたことで、先輩たちも仕事の理解をさらに深めることができていると感じています」(石川さん)

 プロジェクトが人を育て、先輩も後輩も共に成長できる同社の環境は、チームで仕事をすることがいかに大切で、そして楽しいものなのかを教えてくれる。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。


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提供:株式会社日本総合研究所
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月29日

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