Sessionスコープの動きをTCPモニタで確認
第4回の宿題として、スコープにSessionを指定して実行することを課題にしました。期待通りに動作しなかったはずです。期待通りに動作させるには何が必要か解けましたか? 前回のヒントを基に解析していきましょう。前回の宿題のヒントは次のようなものでした。
宿題のヒント
(1)WebブラウザでServlet/JSPにアクセスしてセッションを保持するには何を利用しますか?
(2)TCPモニタを見ると「request」「application」スコープのときと比べて何が異なりますか?
(3)スコープの変更以外にもう1つ変更が必要です
まず、(1)と(2)を一緒に見ていきましょう。前回にならって(2)のTCPモニタを使って解析してみましょう。詳しいTCPモニタの起動方法は第4回を参照してください。
毎度のことになりますが、MS-DOSコマンドプロンプトで、Axis用の環境変数設定バッチファイルを起動してください。まずは、sessionスコープ用の配置記述子ファイルを作成します。ファイル名はSimpleAddService_session.wsddとします。
このファイルが準備できたら、前回作成した「undeploy.wsdd」と併せて下記のように実行します。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
配置が完了したら、TCPモニタを動かした状態で、宿題プログラムを実行してみましょう。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
TCPモニタでSOAPを捕獲できましたか? 捕獲できたら、赤線の囲みに注目してください。
下のウィンドウはSOAPの「応答」を表示しています。HTTPヘッダにほかのスコープにはなかった「Set-Cookie」という項目が現れているはずです。6回のSOAPの要求/応答で、この「Set-Cookie」がどのように変わっているかを確認してください。
6回の要求/応答それぞれで「Set-Cookie」の値が変化していることに気付きましたか? これは何を意味するのでしょうか?
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