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「トロイの木馬」とはセキュリティ用語事典

「トロイの木馬」とは、有用なプログラムを装うことで、ユーザーにそれを危険と思わせないようにするマルウェアの一種のことだ。

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 「トロイの木馬」とは、有用なプログラムを装うことで、ユーザーにそれを危険と思わせないようにするマルウェアの一種のことだ。ギリシャ神話で、中に兵士の潜んだ木馬を招き入れてしまいトロイアが陥落したことが名前の由来である。

 トロイの木馬は単体のソフトウェアとして動作するので、原則として自己増殖機能はなく、このため、厳密にはコンピュータウイルスには分類されないが、広義にはコンピュータウイルスとして扱われることも多い。

 一見、普通のプログラムのように見えるため、無害だと思って実行すると大きな被害を受ける。短時間で広域に拡散することよりも、特定のコンピュータにひそかに、長期的に侵入し、バックドアを開いて主に金銭につながる情報を盗み取ることを目的にすることが多い。近年では、スマートフォン向けの無料アプリケーションを装って連絡先やパスワードなどの個人情報を盗み取るケースも増えている。

 感染しないための一般的な対策としては、下記などが挙げられる。

  • 不審なメールの添付ファイルは開かない
  • 使用しているソフトウェアのセキュリティパッチがリリースされたら、できるだけ早く適用する
  • アンチウイルスソフトウェアを導入し、定期的にスキャンを行う

関連用語

バックドア

■更新履歴

【2004/1/1】初版公開。

【2018/5/21】最新情報に合わせて内容を書き直しました(セキュリティ・キャンプ実施協議会 著)。


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