ODP.NETでOracle XML DBを活用する:ODP.NETファーストステップ(4)(4/4 ページ)
Windowsプラットフォームにおけるアプリケーション開発は、.NETが主流となりつつある。本連載はVisual Basicから.NETへの移行を考えているOracleアプリケーション開発者に向けて、「Oracle Data Provider for .NET」を使うメリットや独自機能、新しいプログラミング・スタイルなどを解説する。(編集局)
OracleXmlSavePropertiesクラスを利用した通常の表へのアクセス
OracleXmlSavePropertiesクラスを利用して、XML文書から通常の表への追加/更新/削除が可能です。XMLから通常の表へアクセスするメリットは、複数行を1回のデータベース・ラウンドトリップで追加/更新/削除できることです。例えば、以下のようなデータをemp表に一度に格納する場合のコードは以下のようになります。
empno | ename |
---|---|
1000 | Smith |
1001 | Barney |
表3 emp表に格納するデータ |
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追加と同様にOracleXmlSavePropertiesクラスを利用して更新も可能です。以下のサンプルコードでは、emp表のename列を1回のデータベース・ラウンドトリップで更新しています。
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削除の場合も、以下のコードにより1回のデータベース・ラウンドトリップで複数行の削除が可能です。
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以上、今回はODP.NETからOracle XML DBへのアクセス手法について説明しました。ODP.NETが提供しているクラスと、.NET Frameworkが提供しているクラスをうまく連携させることにより、Oracle XML DBの機能を最大限に生かしたアプリケーションの開発を行うことが可能です。
連載の最後に
今回で「ODP.NETファーストステップ」の連載は最終回となります。この連載をきっかけに、.NET環境でOracleを利用される方が増えてくだされば、筆者としてこれ以上うれしいことはありません。.NET環境への対応は、VSIP(Visual Studio Industry Partner)への参加によって加速しており、現在Visual Studio .NET上でGUIによりOracleデータベースのオブジェクト管理ができるツール「Oracle Developer Tools for Visual Studio .NET」のベータ版がUSのOTNサイトよりダウンロードできます。ぜひ、ダウンロードして試してみてください。長い間ご愛読いただき、ありがとうございました。(連載完)
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