Web更新情報が手軽にとれるRSS:5分でネットがわかるシリーズ(1)(2/5 ページ)
「RSSをとる」「RSSでチェックする」など、IT企業の会話に紛れ込んできているRSSという概念。RSSの効果、技術の仕組みを分かりやすく5分で説明します
RSSを利用するための2つの要素、リーダーとサイトRSS情報
RSSを使うためには、次の2つが必要です。
1つ目は「RSSリーダー」や「フィードリーダー」と呼ばれるツールやサービスです。音楽データや動画を再生するときに専用のプレーヤが必要なように、RSSの文章を閲覧するにも専用のプレーヤが必要なのです。
RSSリーダーには、プログラムを入手しクライアントマシンにダウンロード・インストールして使用するものと(アプリケーション型)、Web上にアカウントを作成し、Web上から各サイトの更新をチェックできるもの(Webサービス型)があります。
またプラグインを使って、Webブラウザーやメーラーを「RSSリーダー」に変身させてしまうものもあります(*3)。
*3 現在β版のInternet Explorer 7や最新版のOpera 9は、デフォルトでRSSリーダー機能を搭載しています。
![画面2-3 ブラウザーのFirefoxもプラグインを導入すれば、このようにRSSリーダーに速変わり。FirefoxにはいつくからのRSSプラグインが出ているが、画面は「Sage」(http://sage.mozdev.org/)を使用した例](https://image.itmedia.co.jp/ait/articles/0607/04/r82-3.jpg)
画面2-3 ブラウザーのFirefoxもプラグインを導入すれば、このようにRSSリーダーに速変わり。FirefoxにはいつくからのRSSプラグインが出ているが、画面は「Sage」(http://sage.mozdev.org/)を使用した例
いろいろなサービスやソフト・プラグインがリリースされていますが、無料で利用できるものがほとんどです。
2つ目は「RSS」に対応したWebサイトです。Webページは「HTML」という言語で書かれており、HTMLをブラウザーが解釈して閲覧することができます。同様にRSSは「XML」という言語をベースにしたフォーマットで書かれており、それをRSSリーダーが読み込んで、表示をするのです。
ニュースサイトや商業系のWebサイトの多くは、HTMLとは別に「RSS」文章を配信しています。また、ブログサービスではHTML作成時に自動的にRSSを作ってくれるものがほとんどです。余談になりますが、ブログサービスがここまで普及した要因として、ブログサイトはデフォルトでRSSに対応している点が挙げられます。
Webサイトやブログで「RSS」や「XML」と書かれたアイコンを見たことがある人も多いと思います。このアイコンのリンク先にWebの更新データを要約した(=フィード情報)「RSS」文章が存在します。先ほど説明した「RSSリーダー」にこのフィード情報を登録し、更新のチェックを行います。
しかし、すべてのWebサイトが「RSS」文章で配布されているわけではないので、対応していないサイトではRSSリーダーを使ったWebの更新チェックはできません。
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