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軽量なUMLプラグインAmaterasUMLCoolなEclipseプラグイン(14)(3/4 ページ)

 Eclipseで利用できるUMLプラグインはいくつかありますが、現在よく利用されているものは、機能が豊富過ぎてプラグインの動作が重くなったり、軽量だけど機能が不足していたりします。今回は、現場で必要な機能を絞って提供して軽量な動作を実現しているUMLプラグインAmaterasUMLをご紹介します。

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次に、シーケンス図も作ってみよう

 AmaterasUMLではシーケンス図の作成もサポートしています。といっても、UML 2.0に準拠した完全なシーケンスモデルではなく、各フラグメントや消失点といったモデルを配置できません。その代わり、軽量で簡単にシーケンス図を作成できます。

シーケンス図の新規作成

 [ファイル]→[新規作成]→[その他]→[AmaterasUML]→[シーケンス図]を選択して新しいシーケンス図を作成します。

シーケンス図エディタの基本機能

 パレットからアクター、もしくはインスタンスを選んでシーケンス図をクリックしてください。指定した位置にアクターやインスタンスが作成されます。その後、配置したアクターやインスタンスをメッセージでつないでいきます。

図6 AmaterasUMLシーケンス図
図6 AmaterasUMLシーケンス図

 シーケンス図で大事なのは、アクターやインスタンスの間で受け渡しされるメッセージを記述することです。AmaterasUMLでは、メッセージの形式として、同期メッセージ、自己呼び出しメッセージ、生成メッセージ、返却メッセージをサポートしています。

 しかし、パレット上で選択できるのは、[メッセージ]だけです。AmaterasUMLでは、メッセージのつなぎ方によって、メッセージの種類を自動的に判別します。

 1.同期メッセージの作成
 接続元にアクターやインスタンスの生存線、接続先にアクターやインスタンスの生存線、または活性区間を選択すると、同期メッセージを作成できます。

図7 同期メッセージの作成
図7 同期メッセージの作成

 2.自己呼び出しメッセージの作成
 接続元にアクターやインスタンスの活性区間、接続先に同一の活性区間を選択すると、自己呼び出しメッセージを作成できます。

図8 自己呼び出しメッセージの作成
図8 自己呼び出しメッセージの作成

 3.生成メッセージの作成
 接続元にアクターやインスタンスの活性区間、接続先にアクターやインスタンスを選択すると、生成メッセージを作成できます。

図9 生成メッセージの作成
図9 生成メッセージの作成

 4.返却メッセージの作成
 プリファレンスで、返却メッセージの自動生成にチェックを入れ、同期メッセージが作成されると、自動的に返却メッセージも生成されます。チェックが入っていない場合は、活性区間を選択して、右クリックメニューから[返却メッセージの生成]を選択すると、返却メッセージが作成されます。ファイルメニューの[ウィンドウ]→[設定]→[AmaterasUML]を選択して、設定を切り替えてください。

Javaクラスとの連携

 クラス図と同じくシーケンス図でも、Javaクラスのドラッグ&ドロップによるインスタンスの作成を行えます。また、JavaクラスだけでなくAmaterasUMLで作成したクラス図と連携できます。

  1. ドラッグ&ドロップによるインスタンスの作成
    パッケージエクスプローラー上からJavaソース、またはライブラリに含まれるJavaクラスをシーケンス図にドロップすると、新しいインスタンスが作成されます
  2. AmaterasUMLクラスモデルの設定
    インスタンスを選択した状態で、右クリックメニューの[Classモデルのインポート]、またはプロパティシートの型を選択して[…]ボタンを押すと、*.clsファイルを選択するダイアログが開きます。ダイアログでプロジェクトにある*.cldファイルを選択すると、さらにClassモデル選択ダイアログが開きます。設定するクラスモデルを選んでOKを押してください

 ドラッグ&ドロップで作成したインスタンスや、クラスモデル設定を行ったインスタンスには、型情報が追加されます。型情報が追加されたインスタンスはメッセージの内容を補完できます。型情報が追加されたインスタンスへ接続されるメッセージを選択し、Ctrl + Spaceを押すと補完候補が表示され、メッセージの入力が簡単になります。

 

図10 メッセージの補完
図10 メッセージの補完

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