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軽量なUMLプラグインAmaterasUMLCoolなEclipseプラグイン(14)(4/4 ページ)

 Eclipseで利用できるUMLプラグインはいくつかありますが、現在よく利用されているものは、機能が豊富過ぎてプラグインの動作が重くなったり、軽量だけど機能が不足していたりします。今回は、現場で必要な機能を絞って提供して軽量な動作を実現しているUMLプラグインAmaterasUMLをご紹介します。

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最後に、ユースケース図を作成しよう

 AmaterasUMLはユースケース図の作成もサポートしています。ユースケース図は、クラス図を簡単に拡張したものとなっていますので、操作感覚はクラス図とほぼ同等のものとなっています。残念ながら、ユースケース記述に関してはサポート外となっています。

ユースケース図の新規作成≫

 [ファイル]→[新規作成]→[その他]→[AmaterasUML]→[ユースケース図]を選択して新しいユースケース図を作成します。

ユースケース図エディタの基本機能

 ユースケース図エディタでは、アクター、ユースケース、システム境界を作成できます。作成したユースケースやアクターは関連、汎化、包含、拡張といった関係を設定できます。そして、クラス図と同じようにパレットからドロップすると、各モデルを作成できます。

図11 AmaterasUMLユースケース図
図11 AmaterasUMLユースケース図

 システム境界を移動させると、中にあるユースケースも一緒に移動します。これはシステム境界とユースケースの間に親子関係が設定されているためです。

 ユースケースをシステム境界から出す場合は、システム境界の外までユースケースを移動させてください。逆に、システム境界の外のユースケースをシステムに含める場合は、システム境界の中までユースケースを移動させてください。

Eclipseファイルシステムとの連携

 ユースケースには、ファイルを添付できます。想定される利用状況としては、ほかのエディタでユースケース記述を作成しユースケースに添付したり、ユースケースを実現するための概念クラス図を作成し、ユースケースへ添付するといったことを想定しています。

 任意のユースケースを選択し、プロパティーシートの[リソース]を選択してください。プロパティーシートの[…]ボタンを押すとワークスペース内のファイルを選択するダイアログが開きます。ここで、添付するファイルを選択して[OK]を押してください。ファイルが添付されたユースケースにはファイルアイコンが追加されます。

図12 ファイルの添付
図12 ファイルの添付

 ファイルが添付されたユースケースをダブルクリックすると、添付されたファイルが開きます。添付ファイルには、AmaterasUMLで作成したファイル以外でも、Eclipseで開ける形式ならば、何でも指定できます。

図13 添付ファイルを開く
図13 添付ファイルを開く

 AmaterasUMLはまだまだ開発途上のプラグインです。アクティビティ図ステートチャート図なども今後の拡張でサポートされていくかもしれません。また、Javaとの連携機能として、Javaクラスからシーケンス図へのリバースエンジニアリングなども検討中です。

 お手軽に利用できるUMLモデリング環境として、ぜひ1度試してみてください。また、機能に対する要望やバグの修正などを受け付ける日本語フォーラムもありますので、ご活用のほどよろしくお願いします。


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