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Recovery Managerによるリストア・リカバリの方法Oracleバックアップ/リカバリ講座(12)(2/3 ページ)

本記事では、Oracleデータベースのバックアップ/リストア/リカバリについて、そのアーキテクチャ、代表的なバックアップ手法、論理/物理バックアップ、RMANといった全般的な内容を解説していく。(編集部)

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完全リカバリ ―― オフラインリカバリ

 ここではSYSTEM表領域に障害が発生した場合を例に挙げ、リカバリの手順を説明します。

1.ターゲット・データベースを復旧可能な状態にする

 SYSTEM表領域に障害が発生している場合には、ターゲット・データベースをマウントモードで起動し直す必要があります。ターゲット・データベースが起動している場合は一度強制停止してからマウントモードに変更します(リスト2)。

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2.SYSTEM表領域のリストア

 「restore tablespace」コマンドでリストア対象のSYSTEM表領域を指定します。表領域単位でリストアを行った場合は、該当する表領域に属しているすべてのデータファイルがリストアされるので、データベースの物理的な配置を気にすることなくリストアが可能です(リスト3)。

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3.SYSTEM表領域のリカバリ

 リカバリについても表領域単位で指定します。出力を見るとアーカイブREDOログファイル、オンラインREDOログが適用されているのが分かります(リスト4)。

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4.ターゲット・データベースをOPENする

 今回は完全リカバリであるため、最後はそのままデータベースをオープンします(リスト5)。

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 これでSYSTEM表領域障害からの完全リカバリが完了です。

完全リカバリ ―― オンラインリカバリ

 次に、USERS表領域が壊れたときのケースを見ていきましょう。

1.対象の表領域をオフラインにする

 リストアを実施するため障害の発生した表領域をオフラインに変更します(リスト6)。

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2.データファイルのリストア

 「restore tablespace」コマンドでリストア対象のUSERS表領域を指定します(リスト7)。

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3.表領域のリカバリ

 こちらも今回は「recover tablespace」コマンドでUSERS表領域を指定します(リスト8)。

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4.表領域をオンライン状態にする

 最後にリカバリを行った表領域をオンラインに戻します。これでUSERS表領域障害からのオンラインリカバリが完了です(リスト9)。

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【TOPIC】

チェンジ・トラッキング・ファイルの復旧方法

第9回「バックアップの所要時間を短縮するテクニック」の2ページ「増分バックアップの高速化」で説明したチェンジ・トラッキング・ファイルはRMANでバックアップを取得することができず、障害発生時には再作成で対応する必要があります。また、ターゲット・データベースの起動時にチェンジ・トラッキング・ファイルが存在しない場合は、これまでの場所に再作成を自動で行いますが、作成ができなかった場合は、ターゲット・データベースをオープンすることができません。

このようなときは一度、チェンジ・トラッキング・ファイルを無効(disable)にしてから、再作成を行う必要があります。また、チェンジ・トラッキング・ファイルが復旧されても高速増分バックアップを実施するには再度、フルバックアップを取得する必要がありますので、注意してください。


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