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お父さんもお母さんもこれを読めばOK 2007年春の無線LAN用語ばっちり講座5分でネットがわかるシリーズ(11)(3/5 ページ)

ノートPCだけでなくゲーム機までワイヤレス通信対応となり、家庭に浸透した無線LAN。でも、用語まではちょっと……というみなさま! 5分で無線LAN用語をばっちり解説します

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無線LANの規格全体を押さえてみよう

 無線LANの種類を見てみましょう。IEEE 802.11、11a、11b、11gとどれも似たような名前ですが、いったい何が違うのでしょうか?

 まずそれぞれの無線LANの規格が登場した時期と、使用している周波数帯、転送速度などを以下の表にまとめてみました。

名称 製品化時期 周波数 最大伝送速度 変調方式
IEEE 802.11 1997年 2.4GHz帯 2Mbit/s FHSS/DSSS
IEEE 802.11b 1999年 2.4GHz帯 11Mbit/s CCK
IEEE 802.11a 2001年 5GHz帯 54Mbit/s OFDM
IEEE 802.11g 2003年 2.4GHz帯 54Mbit/s OFDM
IEEE 802.11n 2007年後半 2.4/5GHz帯 100Mbit/s〜 MIMO

 無線LANの規格がこれだけあるのは、「より速い速度でデータを転送する」という目的が第一にあります。当初は2Mbit/sしかなかった転送速度も、現在は100Mbit/s以上に対応した規格も出現しています。

 新しい規格が世に出ても、古い規格をばっさり廃止することはできません。古い規格との互換性を残しつつ新しい規格も使用するので、初心者には分かりにくい状況となっているのです。

現在使われている主な3つの規格

 「IEEE 802.11、11a、11b、11g、11n」と5つの規格を表で紹介しましたが、現在日本で多く使われている規格は11a、11b、11gの3つです。

 1997年に発売されたIEEE 802.11は、現在の無線LANの道を切り開いた規格です。しかし転送速度が2Mbit/sなので、現在はあまり利用されていませんが、ニンテンドーDS はこの無印のIEEE 802.11で通信を行っています。

 1999年ごろに転送速度11Mbit/sの11bを搭載した製品が販売され、2001年ごろには、54Mbit/sに転送速度が上がった11aの商品が販売されます。転送速度の速さもポイントですが、使用している電波の帯域が5GHz帯なのが11aの大きな特徴です。いままでのIEEE 802.11、11b、そして2003年に発売された11gは2.4GHz帯を使っています。帯域が違うと何が変わるのでしょうか。

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