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お父さんもお母さんもこれを読めばOK 2007年春の無線LAN用語ばっちり講座5分でネットがわかるシリーズ(11)(4/5 ページ)

ノートPCだけでなくゲーム機までワイヤレス通信対応となり、家庭に浸透した無線LAN。でも、用語まではちょっと……というみなさま! 5分で無線LAN用語をばっちり解説します

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なんで帯域が違うの?

・ストリーミングや大量のデータ転送に最適な「11a」

 いままで2.4GHzを使っていたのに、11aはなぜ5GHz帯を利用したのでしょうか? その理由の1つは電波の特性です。高い帯域を利用すると、電波にたくさんのデータを乗せることができます。さらに5GHz帯はほかの機器があまり使用しておらず、ノイズの影響を受けにくいことも非常に有利です。

 しかし、帯域が高いほど電波の直進性が上がり、到達距離が短くなるといった欠点もあります。また、日本の電波法では5GHzを使っての無線LANを屋外で使用することは禁止されているので、注意が必要です。

・広い範囲に届く2.4GHz帯域を使った「11b/11g」

 「11a」と「11b/11g」比べると、2.4GHz帯を利用している「11b/11g」の方が電波の届く範囲は広いです。さらに同じ帯域を利用しているので、「11b」と「11g」の相互の通信も可能です(11aは11aとしか通信できません)。11bを利用しているユーザーは、その資産を無駄にすることなく、11gを導入できるのです。欠点としては、2.4GHz帯はBluetoothが使用していたり、電子レンジなどのノイズを受けやすいなどの問題があります。

  長所 短所
5GHz帯
(11a)
ノイズの影響を受けにくい 通信距離が短い
日本では屋外での使用禁止
2.4GHz帯
(11b/11g)
通信範囲が広い
過去の資産も利用可能
ノイズの影響を受けやすい

 電波にデータを乗せることを「変調」といいますが、11、11a、11b/11gはそれぞれ変調方式が違います。この変調方式も各無線LAN規格を比較するときにとても大きな要素となりますが、詳しい説明については非常に長くなってしまいますので割愛します。

 駆け足で紹介しましたが、ポイントなるのは「規格によって転送速度とスピード、使用している帯域や変調方式が違う」というところですね。

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