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いまさら聞けないAdobe AIR「超」入門作って学ぶAIRウィジェットの基礎→応用(1)(4/4 ページ)

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アプリケーションのイベントを実装してみよう

 ここまでで、プログラムの骨格はすべてできました。後は、イベントハンドラの中身を実装するだけです。下記にイベントハンドラごとの処理の実装例を挙げます。

手順【1】初期起動イベントハンドラの実装

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 ここでのポイントはタイマーオブジェクトへのイベントハンドラ(リスナ)の登録です。addEventListernerの第1引数はイベントの種類(ここでは一定時間ごとにイベントが発生するタイプのイベント)、第2引数はイベントハンドラの関数名です。この「onTimerTick」関数は後で実装します。

手順【2】スタートボタンをクリック時のイベントハンドラの実装

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 getTimer()関数で現在時刻を取得し、タイマーをスタートさせています。タイマースタート後TIMER_INTERVALミリ秒ごとにonTimerTick関数が呼ばれることになります。このgetTimer()関数は「import文」を使ってMXMLに読み込まないと使えません。

 import文を書くのは面倒なので、「gett」と入力してCtrl+Spaceキーで入力候補を表示し、Enterキーを押せば、ソースコードの一番上の方に以下のimport文が追加されます。

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手順【3】ストップ・ボタンをクリック時のイベントハンドラの実装

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 タイマーを停止しているだけのシンプルな実装です。

手順【4】リセット・ボタンをクリック時のイベントハンドラの実装

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 タイマーを停止して、時刻の表示を初期値の「03:00」に戻しています。

 ここまで実装しましたが、「onTimerTick」関数が存在していないので、実行しようとしてもエラーで中断してしまいます。

手順【5】タイマーのイベントハンドラの実装

 タイマーイベントのイベントハンドラであるonTimerTick関数を関数の定義から実装していきます。

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 シンプルに表示時刻を計算しています。ここで「formatTime」という関数が出てきていますが、これは下記のようなユーティリティ関数です。onTimerTick関数の直下に実装しておきましょう。

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 これですべての実装が終了しました!! オツカレサマデス!

サンプル・ウィジェットを動かしてみよう!

 Flex Builder 3の[メニュー]から[実行]または[デバッグ]を選んでサンプル・ウィジェットを実行してみましょう。スタートボタンをクリックすると、1秒ごとに時刻がカウントダウンされていくと思います。

AIRウィジェットとしてパッケージングするには?

 ここまでの開発では、すべてFlex Builder 3上で実行していました。完成したサンプル・ウィジェットからインストーラを作成し、メールやWebなどで配布してPCにインストールできるような形にパッケージングしたいと思います。

手順【1】書き出すアプリケーションの設定

 [メニュー]→[書き出し]→[リリースビルド]を選択して、表示されたダイアログのプロジェクト名、アプリケーション名、書き出されたファイル名を確認します。3つ目のファイルが新しく登場する「AIRファイル」です。

 AIRウィジェット(のインストーラ)は拡張子が「.air」のファイルとなります。この設定でプロジェクトフォルダの直下にSimpleTimer.airが生成されることになります。

図15 書き出すウィジェットの設定
図15 書き出すウィジェットの設定

 [次へ]ボタンをクリックします。

手順【2】デジタル署名の設定

 AIRでは、必ずデジタル署名を添付してインストーラを作成する必要があります。ここでは、簡単に署名を新規作成し、インストーラに添付することにします。

 Digital Signature(デジタル署名)画面の右の方にある作成ボタンをクリックして、下記画面を開き、デジタル署名を作成します。

図16 デジタル署名の作成
図16 デジタル署名の作成

 最初に会社名などを、次にパスワードの確認でもう一度パスワードを入力してください。最後に、デジタル署名ファイルを保存する場所とファイル名を指定します。ここでは、マイドキュメントの直下に保存しています。

 [OK]ボタンをクリックすると、デジタル署名の添付画面に戻ります。

図17 デジタル署名の添付
図17 デジタル署名の添付

 準備が終わったので、[終了]ボタンをクリックします。これでSimpleTimerプロジェクトの直下にAIRファイルが生成されます。具体的には「マイドキュメント\Flex Builder 3\SimpleTimer」に生成されています。

図18 AIRインストーラ・パッケージ
図18 AIRインストーラ・パッケージ

 これで、AIR開発の一連の流れが体験できました。前述したようにサンプル・ウィジェットをダウンロードして実行してみましょう。

さらにAIRの特徴を生かしたサンプルを作って学ぼう

 さて今回は、Adobe AIRの概要・特徴やAIRウィジェットの使い方、Flexをベースにした簡単なAIRウィジェットの作り方などを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。次回からは、さらにAIRの特徴を生かした楽しいサンプルを作ってAIRウィジェットへの理解を深めていきましょう。

 今回の完全なサンプル(SimpleTimer.mxml)はここからダウンロードできます。また、プロジェクト全体(SimpleTimer.zip)もここからダウンロードできます。

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プロフィール

クラスメソッド株式会社 エンタープライズサービス部門 システムエンジニア

福田 寅成(ふくだ ともなり)

大手SIerでの長いJava開発経験を経てクラスメソッドに。 Java、JavaScript/Ajax、Flex、AIR、C#など、さまざまな分野に関する技術調査研究、および業務アプリケーション開発に携わる。 FlexやAIRの開発依頼はコチラ



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