新しい技術やビジネスモデルが次々に登場するIT業界ですが、定着し、使い続けられるのはその一部です。その中で「仮想化技術」は2008年に定着し、一般化したといっていいのではないでしょうか。新たなサーバ導入を考える企業は何らかの形で仮想化技術の利用を検討するでしょう。@ITの各フォーラム担当編集者が2008年の必読記事を紹介する本企画。今回はServer&Storageフォーラムのお勧め記事です。
同フォーラムの必読記事は、サーバ仮想化の定番ソフトウェア「VMware Infrastructure 3」を解説した「サーバ仮想化の必然とVMware」です。この記事では、そもそもサーバ仮想化とは何かから始まり、「VMware Infrastructure 3」の基本を分かりやすく解説します。また、初心者には分かりにくい、ホスト型の仮想化とハイパーバイザー型の仮想化の違いについても図版を用いながら説明。これから仮想化に取り組もうとしている読者に最適な記事といえるでしょう。
この記事は連載記事「VMware Infrastructure 3徹底入門」の第1回。その後も「VMware Infrastructure 3の全体像」「仮想化技術のさまざまな用途」などの連載があります。特に実践編の第6回目である「仮想マシンの作成と利用」、第7回の「VMware Infrastructure 3のネットワーク機構[前編]」では、仮想マシンの作成とネットワーク設定の方法を、順を追って解説します。
VMwareを用いた仮想化に関しては、Linux Squareフォーラムも詳しく解説しています。同フォーラムが取り上げるのは無償の仮想化ソフトウェア「VMware Server」。解説記事「ゼロ円でできる仮想化」では、その用途について「SOHOや小企業のサーバ集約や開発環境の提供」と説明。「個人事業主やSOHOにとって最大のメリットはレガシー環境の保全」としています。記事内では、VMware Serverのインストールから設定までコマンドや実画面を示しながら解説します。無料でさくっと仮想化のメリットを体感してみたいというユーザーに最適な記事でしょう。
Linux Squareフォーラムではほかに「VMware Player」についてのTipsを紹介する「VMware Player用の仮想マシンを作成するには」や、米サン・マイクロシステムズの仮想マシン環境「VirtualBox」についてのTips記事「VirtualBoxを使うには」もあります。年末年始、お時間がある方は仮想化技術を試してみてはいかがでしょうか。
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