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“ユーザーに気付かせない”災害復旧を検証日本IBM、F5、ヴイエムウェアが共同で

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 F5ネットワークスジャパン、ヴイエムウェア、日本IBMの3社は5月19日、災害などの際における本番サーバからバックアップサーバへの切り替え機能を共同で検証したことを発表した。3社は検証結果をホワイトペーパーとして公開。また日本IBMは、この機能を実現するソリューションを同日に提供開始した。

 この検証では、VMware Infrastructure 3/vSphere 4の災害復旧製品「VMware vCenter Site Recovery Manager」(SRM)を使った。SRMは災害復旧のプロセスを自動化するツールで、本番サイトからバックアップサイトに対し、仮想マシンとそのデータをストレージの機能で逐次複製しておき、本番サイトに障害が発生した場合、同一のシステムを事前に定められた順序で自動的に起動し直すことができる。

 今回の検証では、F5の「BIG-IP Global Traffic Manager」(BIG-IP GTM)と「BIG-IP Local Traffic Manager」(BIG-IP LTM)をSRMと連携させ、システム切り替え時にサーバのIPアドレスを同時に切り替えられるようにした。この種の災害対策では、バックアップサーバに本番サーバとは別のIPアドレスを固定的に割り当てておき、災害時には、ユーザーがこのバックアップサーバ用のIPアドレスでアクセスし直さなければならないようになっていることが多い。しかしBIG-IP GTMとBIG-IP LTMを用いることで、本番サーバのアドレスがバックアップサーバに自動的に引き継がれるため、ユーザーは意識することなく、アプリケーションを使い続けることができる。

 今回の検証は、日本IBMの「IBM System x 仮想化検証センター」内に設置したIBMの「IBM System x 3850M2」に、VMwareおよびSRM、BIG-IP GTMおよびBIG-IP LTMを組み合わせて構築した。サーバ上では8つのアプリケーションを仮想マシンとして稼働させ、全アプリケーションをバックアップサーバに切り替えた。

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