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企業でも情報整理で利用が進む「ポータル」の常識企業システムの常識をJBossで身につける(4)(4/4 ページ)

企業向けアプリケーションのさまざまな“常識”をJavaのオープンソース・フレームワーク群である「JBoss」から学んでいきましょう。企業システムを構築するうえでの基礎となる知識をリファレンス感覚で説明していきます。初心者から中堅、ベテランまで大歓迎!

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【3】ページに表示させる「ウィンドウ」を設定

 次に、ページに表示させる「ウィンドウ」を設定します。「ウィンドウ」とは、図2の「ポートレット」に当たります。一覧の「ページレイアウト」をクリックすると、ページのレイアウトを設定する画面が表示されますので、「ウィンドウ名」と「ポートレットインスタンス」を選択します。ここでは、ウィンドウ名:gmap、ポートレットインスタンス:Google Mapを選択しました。

図16 Google Mapを表示させよう
図16 Google Mapを表示させよう

【4】配置・レイアウトを決める

 次に、ページのどこに配置するかを決めます。画面右にある「ページレイアウト」の「center」「reft」のどちらかの「追加」ボタンをクリックしてください。ここでは、「center」をクリックしました。

図17 どこに置くかの配置を決める
図17 どこに置くかの配置を決める

 

ポートレット追加完了完了

 これで、TOP画面に追加したGoogle Mapのポートレットが表示されていると思います。userユーザー(パスワードは、「user」)でログインすると、「newpage」タグが追加され、そこをクリックするとGoogle Map Portletが追加されて、この機能を使えることが確認できます。また、【3】と【4】を繰り返し行うと、ほかのポートレットを追加できます。

図18 Googleマップが表示された!
図18 Googleマップが表示された!

個ユーザーのための「ダッシュボード」を編集してみよう

 上記のサンプルでは、adminユーザーがポータルサイトを構築する例を示しました。加えてuserユーザーに関しては、「ダッシュボード」と呼ばれるユーザー自身が自由に編集できるページがあるので、次はダッシュボードを編集してみましょう。

userユーザーで「ダッシュボード」を開く

 userユーザーでログインし、右上の「ダッシュボード」をクリックすると、userユーザーのダッシュボード画面が表示されるので、「ダッシュボードの設定」をクリックしてください(初期表示では、ログイン後の画面とレイアウトに違いはありません)。

図19 右上の「ダッシュボードの設定」をクリック
図19 右上の「ダッシュボードの設定」をクリック

「ウィンドウ」を設定

 ダッシュボードの設定画面が開くので、「ウィンドウ名」と「ポートレットインスタンス」を選択します。ここでは、ウィンドウ名:gweather、ポートレットインスタンス:Google Weatherを選択しました。 

図20 Google Weatherを表示させよう
図20 Google Weatherを表示させよう

配置・レイアウトを決める

 次に、ページのどこに配置するかを決めます。画面右にある「ページレイアウト」の「center」「reft」のどちらかの「追加」ボタンをクリックしてください。ここでは、centerをクリックしました。

図21 centerに配置
図21 centerに配置

ポートレット追加完了完了

 これで、userユーザーのダッシュボードにGoogle Weatherポートレットが追加されます。

図22 Google Weatherが表示された!
図22 Google Weatherが表示された!

企業内の要望だけでなく各ユーザーの要望にも柔軟に対応できる

 このように各ユーザーは、すでに構築されたポータル上で柔軟にカスタマイズして情報を表示することが可能となっています。これにより、企業内の要望だけでなく各ユーザーの要望にも柔軟に対応できるのではないでしょうか。

次回は、「メッセージング」について

 今回は、企業におけるポータルの重要性について説明しました。今後、読者の皆さんが企業のポータルサイトの構築に携わることになったら、ここでの知識を少しでも生かしていただければと思います。

 次回は、「メッセージングの常識」について解説します。「メッセージング」とは何か、JBossのメッセージング機能とは一体どういうものなのか、に焦点を当てていきたいと思います。

筆者紹介

株式会社ビーブレイクシステムズ開発部所属

相原 淳(あいはら じゅん)

専門分野:Webシステム開発・保守

2008年よりビーブレイクシステムズに在籍。

前職では、Javaを用いたWEB系のシステム開発や保守作業に従事。Javaの開発を行っていく中で、オープンソースに興味を持ち、その分野で活躍できるビーブレイクシステムズに転職し、現在に至る。


筆者紹介

株式会社ビーブレイクシステムズ開発部所属

山野 信行(やまの のぶゆき)

2008年よりビーブレイクシステムズに在籍。

前職では、C言語やJava、.NETなどを用いたWeb系のシステム開発に従事。IT技術者としての自分磨きを続けていくうちに、Web系の技術だけではもの足りなくなり、ビーブレイクシステムズへの転職を決意。現在は、Java系全般技術、飲みニケーションという武器を携えて、業務システムの構築に勤しんでいる。近いうちに、業務知識を武器に加える予定。


筆者紹介

株式会社ビーブレイクシステムズ技術担当取締役

上川 伸彦(かみかわ のぶひこ)

RDB製品の開発、各種業界団体におけるXML/EDI標準の策定やSOA基盤の設計などに従事。最近は、ITコンサル業よりも、業務システムの構築に携わることが多く、お客さまからの無理難題と向き合う日々を送っている。



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