あなたのWebを入力しやすくするjQueryプラグイン10選:CSSの書き方も分かるjQueryプラグイン実践活用法(終)(3/5 ページ)
jQueryと、そのプラグインの使い方を、UI効果(エフェクト)のテーマごとに紹介する連載。jQuery/JavaScript/HTMLコードだけではなく、CSSの書き方も解説することで、より実践的にjQueryプラグインを使うための参考ドキュメントになることを目指しています。
【5】パスワードの入力を補助する「PassRoids」
会員登録などのWebフォームでは、ほとんどの場合、ユーザー名とパスワードなどを入力させます。ところが、パスワードに「名前」「誕生日」「電話番号」など容易に解読できる文字を入力する人が、結構います。
jQueryの「PassRoids」プラグインを使用すると、ユーザーが入力したパスワードの強度をチェックして、すぐ解析されるようなパスワードを入力したとき再入力させるといったことが可能です。
ステップ1:CSSとライブラリをCDN経由で組み込む
お好みの開発ツールまたはエディタを起動して、新規ファイルを作成したら、<head>要素に<link>要素と<script>要素を追加して、CSSとjQueryのライブラリを組み込みます。
<head> <link href="style.css" rel="stylesheet" type="text/css" />……【1】 <script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.3.2/jquery.min.js" type="text/javascript"></script>……【2】 <script src="jquery.passroids-ja.js" type="text/javascript"></script>……【3】 </head>
- Webページの基本スタイルが宣言されている
- jQueryのライブラリをGoogle CDN経由で取り込む
- PassRoidsプラグインのライブラリをダウンロードして取り込む
ステップ2:XHTMLで骨格を定義する
<body>要素に<form>要素を追加したら<input>(password)要素を2個配置して、パスワードと再確認用のパスワードを入力させます。
<form> パスワード:<br /> <input type="password" id="password" /><br /> 再入力:<br /> <input type="password" id="password2" /><br /><br /> <input type="submit" value="送信" id="mysubmit" /> </form>
ステップ3:プラグインを組み込む
<head>要素に<script>要素を追加したら、次のようなコードを追加してPassRoidsプラグインを組み込むと完成です。
<script type="text/javascript"> $(function() { $('form').passroids({ main: '#password', // メインパスワードを入力する要素のセレクタ verify: '#password2', // 再入力のパスワードを入力する要素のセレクタ button: '#mysubmit', // 送信ボタンのセレクタ minimum: 2 // パスワードの強度を指定(0〜3) }); }); </script>
ここでは、jQueryのセレクタで<form>要素を検索してpassroids()メソッドを実行します。このメソッドの引数mainには、メインパスワードを入力する要素のセレクタを指定します。
引数verifyオプションには、再入力(確認)用のパスワードを入力する要素のセレクタを指定します。引数buttonには、送信ボタン要素のセレクタを指定します。引数minimumオプションには、パスワードの強度をレベル0〜3(0:弱い、1:普通、2:強い、3:理想)の範囲で指定します。verifyオプションを指定したときは、メインパスワードと再入力用のパスワードが不一致のときエラーメッセージを表示します。
passroids()メソッドの引数minimumに「2」を設定したときは、パスワードが「弱い」「普通」のときは許可されません。
【6】パスワードの入力文字を1字だけ残す「dPassword」
テキストボックスにパスワードを入力するとき、入力した文字が「●」で表示されます。「dPassword」プラグインを使用すると、iPhoneのように直前に入力した1文字だけ表示できるので、誤入力を防げます。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
例えば、パスワードとして「@it」を入力したときは「●●t」のように表示されます。そして、一定の時間が経過すると最後の「t」も「●」に変わります。
使い方は、【5】パスワードの入力を補助する「PassRoids」とほぼ同様にします。ライブラリを設定したら、<body>要素に<form>要素を追加して、以下のような<input>(password)要素を追加します。
<input type="password" name="password" id="password" value="" />
<head>要素に<script>要素を追加したら、次のようなコードを追加してdPasswordプラグインを組み込むと完成です。
$('input:password').dPassword();
次ページでは、テキストエリアを使いやすくするプラグインとしてautoResize、maxlengthの使い方を説明します。
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