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フォーム関連要素(終) HTML5で仕様になった入力値チェック+便利な3TipsHTML5“とか”アプリ開発入門(9)(2/3 ページ)

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【3】type属性に応じた入力値のタイプ制約

 日付や時刻urlemailnumbertelrangecolorといった、HTML5から導入された<input>要素の新しい入力タイプは、タイプごとに入力できる値に制約があります。各タイプの詳細な説明については、本連載第7回「HTML5でinput要素に追加された新しいタイプ13連発 」をご覧ください。

 以下の例は、urlタイプの入力フィールドを用いて、URL以外の文字列を入力した例です。

<!DOCTYPE html>
<meta charset=UTF-8>
<form>
  <label for="url">URL:</label>
  <input type="url" id="url" name="url">
  <input type="submit" value="送信">
</form>
実行結果(画像はChrome 10のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)
実行結果(画像はChrome 10のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)

【4】step属性による入力値制約

 日付や数値が段階的な値を取るとき、step属性を用いて入力値に制約を設けることができます。こちらも、詳細な説明については、本連載の第7回をご覧ください。

 以下の例は、numberタイプの入力フィールドを用いて、偶数のみを入力可能にした例です。

<!DOCTYPE html>
<meta charset=UTF-8>
<form>
  <label for="number">偶数を入力:</label>
  <input type="number" id="number" name="number" step=2>
  <input type="submit" value="送信">
</form>  
実行結果(画像はOpera 11のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)
実行結果(画像はOpera 11のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)

【5】min属性、max属性による入力値の範囲制約

 日付や数値を表す入力タイプについては、min、maxといった属性を用いて入力値の範囲を指定できます。以下の例は、2011年3月の間の日付のみしか入力できない、dateタイプの入力フィールドの例です。

<!DOCTYPE html>
<meta charset=UTF-8>
<form>
  <label for="date">日付を入力:</label>
  <input type="date" id="date" name="date" min="2011-03-01" max="2011-03-31">
  <input type="submit" value="送信">
</form>
実行結果(画像はChrome 10のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)
実行結果(画像はChrome 10のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)

【6】maxlength属性による入力値の長さ制約

 text、search、url、email、passwordタイプの入力フィールド、もしくは<textarea>要素に対しては、maxlength属性を用いて入力される文字列の長さを制限できます。<textarea>要素にmaxlengthで制限を掛けられるようになったのは、大きな改善といえるでしょう。

 以下の例では、30文字しか入力できないtextarea要素を利用しています。Firefox 4とChrome 10では、maxlengthを超える長さの文字列を入力できません。

<!DOCTYPE html>
<meta charset=UTF-8>
<form>
  <label for="comment">コメントを入力(30文字以内):</label><br>
  <textarea name="comment" id="comment" maxlength="30"></textarea><br>
  <input type="submit" value="送信">
</form>
実行結果(画像はFirefox 4のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)
実行結果(画像はFirefox 4のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)

入力値の制約とCSSの疑似クラス

 入力値に制約があることや、入力値がエラーだったことを分かりやすくユーザーに伝えるため、以下のような疑似クラスを用いてスタイルの指定ができます。

  • :valid
    :invalid
    前者は入力値が正常だった場合、後者は入力値が異常だった場合のスタイル
  • :in-range
    :out-of-range
    前者は範囲内、後者は範囲外だった場合のスタイル
  • :required
    :optional
    前者は入力が必須、後者は入力が必須でない場合のスタイル

 以下は、これらを利用したサンプルです。入力値が正常(:valid、:in-range)だった場合は明るい緑色に、異常(:invalid)だった場合はピンク色になります。範囲外(:out-of-range)の場合は赤としました。また、入力が必須かどうかは、ボーダーの種類が実線か点線かで区別できるようになっています。

<!DOCTYPE html>
<meta charset="UTF-8">
<style>
:valid, :in-range {
  background-color: lightgreen;
}
:invalid {
  background-color: pink;
}
:out-of-range {
  background-color: red;
}
:required {
  border-style: solid;
}
:optional {
  border-style: dashed;
}
</style>
入力必須:<input type="text" required><br>
入力必須じゃない:<input type="text"><br>
10以下の数値:<input type="number" min="10"><br>

 このサンプルが正しく動作するかどうかは、Webブラウザによって大きく異なります。Chrome 10、Opera 11では意図した通りの結果が完全に得られます。

実行結果(画像はChrome 10のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)
実行結果(画像はChrome 10のもの)(上の画像をクリックすると、Webブラウザで表示します)

 Safari 5では、:invalid以外の疑似クラスに対応していないようです。Firefox 4では、:out-of-rangeが正しく機能しません。Internet Explorer 9においては、すべての疑似クラスに対応していません。

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