「スプリントと“かんばん”でチームのビートを刻め!!」〜スクラム開発で使う手法とツール:かんばん!〜もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら(2)(3/3 ページ)
本連載は、ちょっととぼけた女子高生の姉妹が今注目のアジャイル開発手法であるスクラムとプロジェクト管理ソフトの「Redmine」を使って、システム開発をするというフィクションです。
スプリントの終わりにレビューする
スプリントが終わったら、「スプリントレビュー」と「振り返り」をやるよ。取りあえず動いたものをみんなで確認して、顧客がいれば顧客に実際に触ってもらって仕様を確認してもらうの。当初イメージしたものと違えば、仕様の変更を新しいプロダクトバックログとして追加するの。
軽音部でいえば、成果発表のライブと次のライブに向けた反省会って感じだね。
単なる反省会と違うのは、次に向けて何を改善していくかっていうことを明確にすることよ。それによって、開発がスプリントごとに、より良くなっていくのよ。反省会については、情報マネジメント用語辞典の「KPT(keep、problem、try)」なんかも見てみてね。
次のスプリントに向けて
スプリントが終わったら、次のスプリントの計画をやるんだけど、スプリントレビューや、顧客からの新たな要望でプロダクトバックログが増えていると思うわ。そうしたら、もう一度、顧客と優先順位付けをして、優先順位が高いものから次のスプリントの実施項目として選択するの。
優先順位を見直さないと、顧客は目先のことばかり気にしちゃうから、例えば、あんまり重要でないのに、直前のスプリントレビューで出てきた改善点や新しく思い付いた機能を「実装しよう」とお願いしてくるかも。いろいろと要望が出てきても必ず優先順位を付け、本当に顧客にとって必要なものから実現していくのよ。
うーん。いろいろとめんどくさそうだなぁ。でも大体分かったような気がするよ、まいん。
今日は、スプリントに関する話だったよ。ついて来れてるかな〜。えっ?車ネタとかいわれても分からない?まぁ、その辺は華麗にスルーでいいわよ。さあ、今日の宿題を出すよー。
■問1
前回(スプリント1)の宿題で作成したプロダクトバックログをスプリントバックログに細分化してみましょう
■ポイント
実施時間が大き過ぎるもの(例えば、20時間以上)のものは、もうちょっと細分化できないかどうか考えてみましょう。
■問2
細分化したスプリントバックログを実現するのにかかる時間を見積もりましょう。
■ポイント
もし、開発チームがいれば、チームで議論しながら見積もりましょう。
■問3
あなたがプロジェクトに所属していて、もし朝会をやっていなければ朝会をやってみましょう。
■ポイント
昨日やったこと、今日やること、問題・課題を確認しましょう。参加者が10人以上いる場合、3〜9人のグループに分割して朝会をすると効果的です(スクラムではチームメンバーを3〜9人にすることを推奨しています)。
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