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GitHubはリアルRPG? そして、ソーシャルコーディングへユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!(29)(1/3 ページ)

単なるリポジトリ管理ツールを超えて情報共有やチケット管理など本格的なプロジェクト管理も可能になったGitHubの5つの特徴を徹底解説します。これから始めてみたい人は必見の入門記事です

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リポジトリだけじゃ終わらないGitHubの魅力に迫る

 Gitリポジトリの「GitHub」が最近注目を浴びています。Gitを使っていなくても、ほとんどの人は名前くらいは聞いたことがある人は多いと思います。今年の3月に、あるサンプルアプリのソースコードがGitHubに公開されたというニュースが話題になり、GitHubの知名度が日本でも高まりました。なぜ話題になったかというと、そのサンプルアプリが日本のダンスグループ「Perfume」が踊っている姿のモーションキャプチャデータを使ったものだったのです。

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 Gitは強力なツールですが、Gitというキーワードが先行しているので、GitHubのことを「Gitリポジトリが使えるWebサービス」くらいにしか感じてない人も見掛けます。

 しかし、一昔前は貧弱だったGitHubのIssue(チケット)機能も最近のバージョンでは大幅に強化され、GitHubは情報共有からチケット管理まで本格的なプロジェクト管理をサポートするようになっています。本稿では、そんなGitHubの魅力に迫ります。

注目されるGitHubって、そもそも何?

 GitHubは、2008年にサービスが公開されたGitリポジトリを中心とした開発支援環境です。Facebookが公開されたのが2004年、Twitterが公開されたのが2006年ですから、比較的新しいサービスだと言えるでしょう。ソーシャルメディア登場の影響を受けて、ユーザーにアバターを設定できたり、他のユーザーやリポジトリをフォロー(ウオッチ)する機能などを持っています。

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 比較的新しいサービスと言っても、4年前からGitHubは存在していたわけですが、Subversionに変わるバージョン管理システムとしてのGitの注目と相まって、ここ1年ほどの間に急激に注目されてきています(図1)。


図1 Google TrendsによるGitHubの検索数の推移

 新しく開発されるオープンソースソフトウェアは、GitHubを利用することが多くなってきています。また、ApacheやEclipseといった老舗のオープンソースプロジェクトもミラーリポジトリをGitHubで提供しています。

GitHubの5つの特徴

 GitHubには、Gitリポジトリが利用できる以外に次のような特徴があります。

【1】ホビーユースから本格的なプロジェクトまで幅広い用途で利用可能

 趣味でちょっと作ったソフトやライブラリを手軽に公開できますし、複数人が参加するプロジェクトでも利用できます。

【2】チケットとマイルストーン管理ができる

 チケットを利用してバグ、課題、タスクの管理が行えます。マイルストーン機能と組み合わせれば、各イテレーション/スプリントごとのストーリーやバックログの管理にも利用できます。

【3】フィードバックを促進するプルリクエスト機能

 Gitリポジトリへのコミットをフィードバックとして直接送れます。従来のチケットにパッチを張り付けてフィードバックを送付する方式に比べ送る方も受け取る方も格段に楽になります。

【4】ネットワークグラフで「いちばんいいフォークを頼む」

 「ネットワークグラフ」という機能を利用すると、もともとの開発者でない開発者がブランチして機能改善・追加行った「フォーク」の開発状況を一目で見ることができます。開発が止まってしまったリポジトリでもフォークがあるかどうか、複数フォークがある場合、一番開発状況がいいのはどれか一目で確認できます。

【5】情報共通・公開もバッチリ! WikiとWebサイトのホスティング

 WikiとWebサイトのホスティング機能があり、情報共有、情報発信が行えます。

 以降、これらの特徴について、詳しく見ていきましょう。

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