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ネットアップがClouderaと協業、エンタープライズ領域でのビッグデータ活用は進むか
Clouderaがネットアップと協業。Hadoopシステム運用向けのサーバ類やストレージを一括で提供するソリューション展開とともに、技術交流も深めるという。
2012年12月6日、ネットアップがClouderaとの協業を発表した。今回の協業は、Clouderaの大規模データ処理プラットフォーム製品「Cloudera’s Distribution including Apache Hadoop(CDH)」とネットアップのエンタープライズ向けストレージ基盤「NetApp Open Solution for Hadoop」を組み合わせた企業向けHadoopソリューション提供を目的としたもの。
NetApp Open Solution for Hadoopは、サーバおよびHA構成のネームノードとしてネットアップのFASシリーズを、データノードとして同社「E-series」ストレージを使った構成になっており、設定済み・テスト済みのHadoopシステムを即導入できる利点がある。ネットワークやストレージなどのハードウェア構成もあらかじめ検証してあるため、短期間でHadoop環境を実装できる点が強みだ。
両社による企業向けHadoopソリューションでは、このハードウェアとともにClouderaのCDH製品群を提供する。販売およびシステム構築は、新日鉄住金ソリューションズが担う。新日鉄住金ソリューションズは既に自社検証センターで一定の評価を完了しており、検証環境も整備済み。下記のような最小構成の場合で、販売価格は3276万4000円(税抜き、参考価格)。
- ネームノードサーバ1台
- スタンバイネームノードサーバ1台
- ジョブトラッカーサーバ1台
- データノード/タスクトラッカーサーバ計4台
- ネームノード用ストレージ
- データノード用ストレージ
- Red Hat Enterprise Linux Server
- Cloudera Enterprise
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